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チームマネジメントとは?やり方や具体例、成功のポイントも解説

働き方の多様化やリモートワークの浸透により、チームのまとめ方は以前より複雑になっています。こうした状況で重要性を増しているのが、チームマネジメントです。

本記事では、チームマネジメントの基本的な考え方と求められるスキル、実践の手順を具体例とともに解説します。直面しやすい課題の対処法や役立つフレームワークまで紹介していますので、明日からの実践にお役立てください。

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チームマネジメントとは?

チームマネジメントは、チームの成果を最大化するために欠かせない取り組みです。まずは、その意味や重視される背景に加え、プロジェクトマネジメントなど混同されやすい言葉との違いについても整理して解説します。

  • チームマネジメントの意味
  • チームマネジメントが重視される背景
  • チームマネジメントと混同されやすい言葉

チームマネジメントの意味

チームマネジメントとは、チームの目標を達成するために、メンバーの能力や役割を最大限に活かしながら組織を運営する取り組みです。

単に業務の進捗を管理するだけでなく、目標の共有、適切な役割分担、メンバー同士の関係構築、育成までを含みます。個々の力を足し合わせる以上の成果を生み出し、チーム全体のパフォーマンスを高めることが目的です。

管理職やリーダーだけでなく、チームを率いる立場にある人すべてに求められるスキルといえます。

チームマネジメントが重視される背景

チームマネジメントが注目される背景には、働き方と人材構成の変化があります。リモートワークやハイブリッド勤務が広がり、メンバーの状況が見えにくくなったことで、意図的なコミュニケーション設計が欠かせなくなりました。

また、雇用形態や価値観の多様化により、画一的な指示による管理が機能しにくくなっています。人手不足が続くなかで、限られた人員で成果を出し、離職を防ぐ手段としても、その重要性は年々高まっています。

チームマネジメントと混同されやすい言葉

用語チームマネジメントとの違い
プロジェクトマネジメント期限のある特定の案件を対象とし、QCD(品質・コスト・納期)の達成を目的とする。
チームマネジメントは継続的な組織運営が対象。
組織マネジメント部門や全社といった大きな単位を対象とし、経営資源の配分を担う。
チームマネジメントはより小さな単位で個々のメンバーに向き合う。
リーダーシップメンバーを方向づけ、動機づける「影響力」を指す概念。
チームマネジメントはその影響力を含む、運営全体の実践活動。

いずれも重なる部分はありますが、対象範囲と目的が異なります。プロジェクトマネジメントは「案件を完遂する」ための手法であり、組織マネジメントは「組織全体を最適化する」ための視点です。

リーダーシップはマネジメントを構成する要素の一つと位置づけられます。チームマネジメントは、これらの中間に立ち、日常的なチーム運営を通じて成果と人材育成の両立を目指す点に特徴があります。

チームマネジメントに求められるスキル

チームマネジメントを担う立場には、幅広い能力が求められます。中でも土台となるのが、チームの方向性を示し、メンバーの状況を把握し、成果へ導くという3つのスキルです。

それぞれが果たす役割を詳しく見ていきましょう。

  • チームを方向づけるリーダーシップ
  • 状況を把握するコミュニケーション力
  • 目標達成に導く進捗管理力

チームを方向づけるリーダーシップ

チームマネジメントの土台となるのが、チームの進むべき方向を示すリーダーシップです。

組織の目標をチームの目標へと翻訳し、なぜその業務に取り組むのかをメンバーが納得できる形で言語化します。方針が曖昧なままでは、メンバーは判断に迷い、主体的に動けません。

また、状況やメンバーの習熟度に応じて、指示型と支援型を使い分ける柔軟さも求められます。強く引っ張ることだけがリーダーシップではなく、チームが自走できる状態をつくることが本質といえます。

状況を把握するコミュニケーション力

チームの現状を正しくつかむには、日常的なコミュニケーションが欠かせません。

重要になるのは、自分が伝える力よりも、メンバーの話を引き出す傾聴力です。業務の進捗だけでなく、抱えている不安や人間関係の問題は、待っているだけでは表面化しません。

1on1や日々の声かけを通じて話しやすい関係を築くことで、問題が大きくなる前に気づけます。

目標達成に導く進捗管理力

方向性を示し、状況を把握したうえで、実際に成果へつなげるのが進捗・課題管理力です。

目標を具体的なタスクに分解し、メンバーの経験や強みを踏まえて役割を割り振ります。その後も進捗を可視化し、遅れや停滞の兆候を早期に察知することが求められます。

重要なのは、問題の原因を個人の努力不足に帰さず、業務量の偏りや仕組みの不備といった構造的な要因を見つけて調整することです。

チームマネジメントのやり方・具体例

チームマネジメントは、目標設定から振り返りまでの一連の流れとして捉えることが大切です。

実際に取り組むべき内容を、5つのステップに分けて解説します。あわせて、各ステップで使える具体例も見ていきましょう。

  1. チームの目標を設定・共有する
  2. メンバーの役割と担当業務を明確にする
  3. コミュニケーションの仕組みを整える
  4. 進捗を確認し、必要に応じて支援する
  5. 振り返りと改善を継続する

1.チームの目標を設定・共有する

チームマネジメントは、目標の設定から始まります。

組織全体の方針を確認し、チームが担うべき成果へと落とし込みましょう。その際は「売上を伸ばす」といった曖昧な表現ではなく、期限と数値を伴う具体的な形にすることが重要です。

目的が理解されていれば、想定外の事態にもメンバーが自分で判断して動けるようになります。

具体例:SMARTの法則で目標を具体化する

「問い合わせ対応の品質を上げる」という目標であれば、「第2四半期末までに、初回回答までの平均時間を8時間から4時間に短縮する」と設定します。共有時には、顧客満足度の分析結果という背景も添えると納得感が高まります。

2.メンバーの役割と担当業務を明確にする

目標が定まったら、達成に必要な業務を洗い出し、メンバーに割り振ります。

このとき、経験や強み、現在の業務量を踏まえて配分することが重要です。担当が曖昧な業務が残ると、誰も手をつけないまま停滞したり、逆に特定の人に負担が集中したりします。

「誰が」「何を」「いつまでに」を明文化し、チーム全員が互いの担当を把握できる状態にしておきましょう。

具体例:担当表で役割の抜け漏れを防ぐ

業務ごとに主担当と副担当を決め、一覧表にまとめます。副担当を置くことで、休暇や急な離脱時にも業務が止まりません。四半期ごとに見直せば、業務量の偏りにも気づけます。

3.コミュニケーションの仕組みを整える

チーム内の情報共有は、個人の心がけに任せると必ず属人化します。定例ミーティングやチャットツールの使い方をルールとして定め、誰もが同じ情報にアクセスできる状態をつくりましょう。

あわせて、業務連絡だけでなく、悩みや課題を相談できる場も必要です。特にリモート環境では偶発的な雑談が生まれにくいため、接点を意図的に設計する視点が欠かせません。

具体例:情報の種類ごとに手段を使い分ける

日々の進捗はチャット、議論が必要な議題は週次ミーティング、個別の相談は1on1というように用途を分けます。判断基準が明確になり、報告のための会議が減ります。

4.進捗を確認し、必要に応じて支援する

計画は立てて終わりではなく、実行段階での確認が欠かせません。進捗を可視化し、遅れや停滞の兆候を早い段階でつかみましょう。

重要なのは、確認を「監視」にしないことです。遅れが生じた際に原因を個人の努力不足に求めると、メンバーは問題を隠すようになります。

業務量の偏りや手順の不備といった構造的な要因を探り、必要な支援を行う姿勢が求められます。

具体例:1on1で進捗と状態の両方を確認する

隔週30分程度の1on1を設定し、進捗確認に加えて困りごとを聞く時間を設けます。「何か困っていることはある?」と問いかけるだけでも、相談のハードルは下がります。

5.振り返りと改善を継続する

目標の期日を迎えたら、必ず振り返りの機会を設けます。

結果の達成可否だけでなく、うまくいった要因と、つまずいた原因の両方を整理しましょう。この振り返りをチーム全体で共有することで、個人の経験がチームの知見として蓄積されます。

反省会ではなく、次の目標設定に活かすための場と位置づけることが、継続的にチームを強くするポイントです。

具体例:KPT法でチームの改善点を洗い出す

Keep(続けること)、Problem(課題)、Try(次に試すこと)の3つに分けて意見を出し合います。個人の責任追及ではなく、仕組みの改善に議論を集中させられます。

チームマネジメントで直面しがちな課題

基本的な流れを押さえていても、実際のチームマネジメントでは思うようにいかない場面が出てきます。多くのマネージャーがつまずきやすい3つの課題を取り上げ、それぞれの原因と対処法を解説します。

  • メンバーの主体性が育たない
  • 業務がマネージャーに集中しすぎる
  • メンバーの状況が見えずらい

メンバーの主体性が育たない

メンバーが自ら動かない背景には、判断の裁量が与えられていないことがあります。すべての決定をマネージャーが下していると、メンバーは確認を待つほうが安全だと考えるようになります。

改善するには、業務ごとに任せる範囲を明示することが有効です。「この金額までは自分で判断してよい」と基準を示し、結果が想定と異なっても、まず判断のプロセスを認める姿勢を示しましょう。

業務がマネージャーに集中しすぎる

プレイングマネージャーの場合、自分で対応したほうが早いと考え、業務を抱え込みがちです。しかしその状態が続くと、本来注力すべきチーム運営や育成に時間を割けなくなります。

まずは自分の業務を洗い出し、「自分にしかできない業務」と「他のメンバーでもできる業務」に分類しましょう。後者は多少時間がかかっても任せることで、結果的にチーム全体の対応力が高まります。

メンバーの状況が見えずらい

リモート勤務が中心のチームでは、メンバーの様子が見えにくくなります。悩みや業務の停滞は自発的に共有されにくく、気づいたときには手遅れになっているケースも少なくありません。

対策は、接点を偶然に任せず仕組みにすることです。隔週の1on1や朝の短いミーティングを固定し、業務報告だけでなく状態を確認する時間を確保しておくと、変化の兆候をつかみやすくなります。

チームマネジメントに役立つフレームワーク

チームの状態を客観的に捉えるには、既存の理論を活用するのが近道です。チームマネジメントの実践に役立つ3つのフレームワークを取り上げ、それぞれの考え方と現場での活かし方について解説します。

  • タックマンモデル|チームの成長段階を把握する
  • SL理論|メンバーに応じて関わり方を変える
  • 心理的安全性|意見を出し合える土台をつくる

タックマンモデル|チームの成長段階を把握する

タックマンモデルは、チームの成長を形成期・混乱期・統一期・機能期・散会期の5段階で捉える理論です。特徴的なのは、意見の対立が起こる混乱期を、成果を出すために必要な過程と位置づけている点です。

今のチームがどの段階にあるかを見極めることで、取るべき対応が変わります。形成期は関係構築を、混乱期は議論の場の確保を優先するといった判断ができるようになります。

SL理論|メンバーに応じて関わり方を変える

SL理論(状況対応型リーダーシップ)は、メンバーの習熟度に応じて関わり方を変えるべきだとする考え方です。経験の浅いメンバーには具体的な指示を出し、習熟が進むにつれて指示を減らし、支援や権限委譲へと移行します。

全員に同じ接し方をすると、新人は放置されたと感じ、ベテランは過干渉だと受け取ります。相手の段階を見極めて対応を調整することが、指示待ちを防ぐことにもつながるでしょう。

心理的安全性|意見を出し合える土台をつくる

心理的安全性とは、自分の意見や失敗を率直に共有しても、否定されたり評価が下がったりしないとメンバーが感じられる状態を指します。この土台がないと、問題が報告されないまま深刻化します。

高めるには、マネージャー自身が判断の迷いや失敗を先に開示することが効果的です。あわせて、報告された問題に対して原因を追及するのではなく、まず共有してくれたこと自体を歓迎する姿勢を示しましょう。

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まとめ

本記事では、チームマネジメントの基本的な考え方と求められるスキル、実践の手順を具体例とともに解説しました。

チームマネジメントは、メンバーの力を引き出し、チームとして成果を出すための継続的な取り組みです。目標の設定と共有から始め、役割の明確化、情報共有の仕組みづくり、進捗の支援、振り返りへと進めていきます。

すべてを一度に完璧に行う必要はありません。まずは自分のチームがどの段階にあるかを見極め、優先度の高い課題から着手しましょう。小さな改善の積み重ねが、自走できるチームをつくります。

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この記事を書いた人

AME&Company編集部

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AME&Company編集部では、人事労務やマネジメントに関するお役立ち情報を発信しています。

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