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【質問例あり】オンボーディング面談とは?目的や成功のポイントも解説

新入社員の早期離職やミスマッチを防ぐうえで、入社後のフォロー体制はますます重要視されています。その中でもオンボーディング面談は、新入社員が職場に適応し、安心して業務に取り組むための有効な手段です。

本記事では、オンボーディング面談の概要や具体的な進め方について、わかりやすく解説しています。人事や管理職が必ず聞いておきたい質問例、オンボーディング面談を成功させるためのポイントについてもまとめました。

オンボーディング面談を適切に実施して、新入社員の定着化と長期的な活躍をサポートしましょう。

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オンボーディング面談とは?概要について

オンボーディング面談とは、新入社員がスムーズに職場に馴染み、早期に活躍できるように支援するための面談です。主に入社後1〜3ヶ月以内に実施され、人事担当者や上司が新入社員と1対1で対話を行います。

また、オンボーディング面談を通じて新入社員の声を拾い上げ、組織として必要なサポートを明確にする役割もあります。単なるフォローアップではなく、成長支援や関係構築の重要な機会として注目されています。

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オンボーディング面談を実施する目的

オンボーディング面談の目的は、早期離職の防止だけではありません。面談の時間をより有意義なものにするためにも、どのような目的があるのか詳しく見ていきましょう。

  • 早期離職の防止
  • 新入社員の成長促進とキャリア支援
  • 組織と新入社員の相互理解を深める

早期離職の防止

オンボーディング面談の大きな目的の一つが、早期離職の防止です。

新入社員は入社後しばらくの間、新しい環境や人間関係、業務への適応に不安やストレスを感じやすい時期です。この時期に適切なフォローがなければ、「思っていた仕事と違った」「相談できる相手がいない」といった理由で早期に離職してしまうこともあります。

オンボーディング面談では、そうした悩みや不安を丁寧にヒアリングし、必要な支援を行うことで、定着率の向上につながります。

新入社員の成長促進とキャリア支援

オンボーディング面談は、新入社員の早期戦力化を支援するうえでも有効です。

オンボーディング面談を通じて、業務理解度や現在の課題、今後の目標などを確認することで、本人に合った育成計画やサポート体制を整えることができます。また、入社後間もない段階でキャリアビジョンについて話し合うことで、将来の方向性を明確にし、モチベーションの維持にもつながります。

社員一人ひとりの成長を支援する姿勢を示すことは、企業への信頼感を高めるとともに、長期的な活躍を促すきっかけにもなるでしょう。

組織と新入社員の相互理解を深める

オンボーディング面談は、単に新入社員のフォローをするだけでなく、企業側が新入社員からのフィードバックを得る貴重な機会でもあります。

入社直後の視点は組織の課題や改善点に気づくヒントになることも多く、双方向のコミュニケーションを通じて相互理解を深めることが可能です。また、企業文化や価値観への理解を促す場としても有効で、面談を通じてミスマッチを早期に解消することもできるでしょう。

こうした対話を重ねることで、信頼関係が築かれ、新入社員が安心して力を発揮できる土壌が整います。

オンボーディング面談の流れ

効果的なオンボーディング面談を実現するには、あらかじめ流れを把握し、段階的に進めることが大切です。準備から面談実施、フォローアップまでの一連のステップをわかりやすく紹介しますので、参考にしてください。

  1. 事前準備と情報収集
  2. 面談の実施(ヒアリング・対話)
  3. 課題の共有と今後のアクション確認
  4. 面談内容の記録とフォローアップ

1.事前準備と情報収集

オンボーディング面談の第一歩は、しっかりとした事前準備と情報収集です。面談の目的を明確にし、新入社員の配属部署、業務内容、入社からの経過などを把握しておきましょう。

また、事前にアンケートやヒアリングシートを配布し、新入社員が感じている疑問や不安、やりがいなどを事前に知っておくことで、面談をよりスムーズに進めることができます。面談対象者に合わせた質問項目を用意しておくと、対話の質が高まり、より具体的な支援につながります。

2.面談の実施(ヒアリング・対話)

準備が整ったら、いよいよ面談の実施です。リラックスできる雰囲気づくりを意識しながら、丁寧に話を聞きましょう。

業務内容への理解度、職場の人間関係、入社前後のギャップ、不安や課題など、多角的にヒアリングすることが重要です。また、企業文化や組織の方針に対する理解度についても確認し、必要に応じて補足説明を加えると良いでしょう。

ただ質問に答えるだけでなく、対話を通じて信頼関係を築くことが面談の鍵となります。

3.課題の共有と今後のアクション確認

オンボーディング面談を通じて明らかになった課題や不安については、その場で可能な限り対応策を共有します。すぐに解決が難しい内容については、関係部署と連携しながら段階的な対応を検討することが欠かせません。

加えて、新入社員自身の今後の目標や意欲も踏まえたうえで、短期的・中期的なアクションプランをすり合わせましょう。双方で目線を合わせることで、社員の成長支援と組織貢献への意識を高めることができます。

4.面談内容の記録とフォローアップ

面談終了後は、聞き取った内容や合意したアクションプランを記録し、関係者と共有します。記録は次回以降のフォローや振り返りにも活用できるため、具体的かつ簡潔にまとめておくことが大切です。

また、オンボーディング面談で出た課題や要望に対しては、適切なタイミングでフォローアップを行い、改善の進捗や支援状況を確認しましょう。継続的なサポート体制を整えることで、新入社員が安心して働き続けられる環境が生まれます。

オンボーディング面談で使える質問例

オンボーディング面談の質を高めるには、的確な質問を通じて新入社員の本音を引き出すことが重要です。業務理解度や人間関係、将来の目標など、テーマ別に使いやすい質問例を挙げながら、面談に活用できるヒントをご紹介します。

  • 業務理解度や適応状況を確認する質問
  • 職場の人間関係や雰囲気に関する質問
  • 入社前後のギャップに関する質問
  • キャリアや目標に関する質問
  • 働きやすさや制度に関する質問

業務理解度や適応状況を確認する質問

新入社員が現在の業務にどれほど慣れているか、業務内容を理解できているかを把握することは、早期支援の第一歩です。仕事の進め方に不安がないか、難しさを感じている部分がどこかを具体的に聞くことで、フォローが必要なポイントを明確にできます。

具体的な質問例
  • 現在の業務内容は理解できていますか?
  • 困っている業務や難しいと感じる作業はありますか?
  • 業務を進めるうえでもっとサポートが欲しい点はありますか?

職場の人間関係や雰囲気に関する質問

職場の雰囲気や周囲との関係性にストレスを感じていないかは、定着に直結する重要な要素です。気軽に相談できる相手の有無や、チームとの関係性を確認することで、メンタル面でのサポートの必要性を判断できます。

具体的な質問例
  • チーム内で相談しやすい相手はいますか?
  • 職場の雰囲気や人間関係についてどう感じていますか?
  • コミュニケーションで困っていることはありますか?

入社前後のギャップに関する質問

採用時の説明やイメージと、実際の業務・職場環境にギャップがあると、満足度の低下や早期離職の原因になります。ギャップがある場合は、その原因と改善策を一緒に考える姿勢が重要です。

具体的な質問例
  • 入社前に想像していた業務内容と比べてどうですか?
  • 職場環境にギャップや戸惑いを感じる部分はありますか?
  • 想定外だったことや驚いた点はありますか?

キャリアや目標に関する質問

新入社員がどのようなキャリアを描いているかを知ることで、適切な成長支援や配置が可能になります。本人の志向や目標に合ったアドバイスや機会提供ができれば、長期的な定着と活躍につながるでしょう。

具体的な質問例
  • 今後どのような業務に挑戦したいと考えていますか?
  • 将来的に目指しているキャリアや役割はありますか?
  • 3年後の目標や達成したいことはありますか?

働きやすさや制度に関する質問

社内制度や働き方についての意見を聞くことで、環境面での課題や改善ポイントを把握できます。小さな不満が積もる前に対応するためにも、率直な意見を引き出すことが大切です。

具体的な質問例
  • 現在の働き方や勤務時間に不満はありますか?
  • 社内制度について、わかりにくい点や活用しづらいものはありますか?
  • 職場環境で改善してほしいことがあれば教えてください。

オンボーディング面談を成功させるポイント

オンボーディング面談をより実りあるものにするには、いくつかのポイントを意識する必要があります。信頼関係の構築や効果的な質問、面談後の対応まで、成功に導くための具体的なコツについて解説します。

  • 傾聴の姿勢で新入社員の本音を引き出す
  • 的確な質問を用意する
  • フィードバックと具体的なアクションにつなげる
  • 面談後のフォローアップを欠かさない

傾聴の姿勢で新入社員の本音を引き出す

オンボーディング面談では、新入社員が安心して本音を話せるようにすることが何より重要です。そのためには、一方的に話すのではなく、相手の話にしっかり耳を傾ける「傾聴」の姿勢が求められます。

うなずきや相づちを交えながら、否定せずに受け止めることで、「話しても大丈夫」という信頼感が生まれます。表面的な回答だけで終わらせず、背景にある気持ちや価値観に寄り添う姿勢を持つことで、真の課題や不安を把握でき、的確なサポートにつながるでしょう。

的確な質問を用意する

オンボーディング面談を有意義な時間にするためには、事前に質問項目を準備しておくことが欠かせません。漠然とした会話では本音を引き出すことが難しく、聞くべき内容が曖昧になる可能性があります。

業務理解度、職場環境への適応、将来の目標など、面談の目的に沿った質問を事前に整理しておきましょう。また、クローズドな質問とオープンな質問を組み合わせることで、深い対話を生み出すことができます。

フィードバックと具体的なアクションにつなげる

面談中に得られた情報をただ聞くだけで終わらせず、必ずフィードバックと具体的な対応に落とし込むことが、面談の価値を高めます。たとえば、新入社員が感じている不安に対して、具体的な支援策や改善案を提示することで、「話してよかった」と実感してもらえるでしょう。

また、目標に対して今後どう取り組むかを一緒に考えることで、成長の方向性を明確にできます。フィードバックは建設的かつ前向きな内容とし、社員のやる気を引き出すことを意識することが重要です。

面談後のフォローアップを欠かさない

オンボーディング面談は実施して終わりではなく、その後のフォローが非常に重要です。

面談で挙がった課題や要望について、実際に対応したかどうかを確認し、必要に応じて継続的にサポートすることで、新入社員の安心感と信頼感が高まります。また、面談内容を上司や関係部署と共有することで、職場全体でのフォロー体制を整えることもできます。

フォローアップを欠かさず行うことで、オンボーディング施策全体の効果が持続的に発揮されるのです。

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まとめ

本記事では、オンボーディング面談の概要や具体的な進め方について解説しました。

オンボーディング面談は、新入社員の不安や悩みを早期に把握し、的確なサポートを行うための重要な施策です。面談の質を高めるには、事前準備や質問設計、信頼関係の構築、面談後のフォローまで一貫した対応が求められます。

新入社員が安心して活躍できる環境を整えるためにも、今回ご紹介したポイントをぜひ実践してみてください。

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この記事を書いた人

AME&Company編集部

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