2025/06/05
導入事例若手社員がより輝く未来へ!データドリブンな施策✕AIで定着率改善にアプローチ

CSO 髙木俊光様
株式会社ホテルニューアワジは、”ローカルの魅力を磨き世界をおもてなしする”をキーフレーズに、多種多様な宿泊施設を展開されている企業です。
リテンションマネジメントに取り組む中で、より有効な施策を模索するためHR pentestの導入を推進された、CSOの髙木俊光さんにお話を伺いました。
おもてなしの心を次世代へ繋げるために

—— 導入の背景について教えてください
髙木さん:直近の経営課題として、入社3〜4年以内の若手社員の定着率というものがありました。
ホテルニューアワジは、お客様からよく「おもてなしのレベルが高い」とご好評をいただきます。しかし、次世代を担う若手社員が定着しないと、今後もサービス品質を維持・向上していくことは難しくなってしまうだろうと。
そんな課題を抱えていた中でご提案をいただいたので、今回導入を決めました。
—— 導入の決め手は何でしたか?
髙木さん:現状の定着率改善という課題に対して、最も効率的にアプローチできると思った点ですね。
実は他にも複数社様からご提案をいただいていたのですが、導入のハードルが高かったり、なかなか課題の根本解決に繋がるイメージが沸かなかったり。その点、HR pentestなら現場や退職者の本音を活用できるので、課題の本質的な解決が期待できると思いました。
定性データの扱いに悪戦苦闘
—— 今まではどのようにして退職者を分析されていましたか?
髙木さん:今までは、退職者の上司にあたる人間が退職面談を行っていました。
ただ、「面談をして終わり」というケースが多かったのが現状です。面談で得た情報をレポーティングしたり、分析したりといった領域まで手が回っていませんでした。
面談担当者の中にはきっと、退職者の本音ではなく建前しか聞けなかったり、もしくは何も教えてもらえなかったケースもあると思うんです。その結果、退職者は何が本当の原因で辞めていくのか、真相が見えなくなってしまう。
なので、HR pentestの導入で、不明瞭だった要因を明確化できることを期待しています。
—— 他に進めていた人事施策があれば教えてください
髙木さん:直近ですと、若手社員を対象とした1on1ミーティングを定期的に実施しています。それに合わせて目標設定や自己評価に関する施策も講じたいと思うのですが、数値化できない定性データの扱いが困難で。
私たちの仕事は宿泊サービス業なので、若手社員が目標を設定すると、どうしても「先輩のようにおもてなしを頑張ります」といった内容になりがちです。なので、他の業種のように「成果を◯件達成」といった定量的な評価が難しいんですよね。
今回のHR pentestの導入をきっかけに、今後は定性データも上手く人事施策に活用していきたいですね。
本質的な課題解決でもっと若手が活躍できる未来へ

—— HR pentestに最も期待する効果は何ですか?
髙木さん:今まで気が付かなかった離職要因を発見し、その解決策まで見出せることに期待していますね。宿泊サービス業なので、シフト制で先々の予定が立てづらい、年間休日数が他の業種と比べると少ないといった要因があることは想像がつくんです。
ただ、それ以外にも組織単位の課題が潜んでいると思うんですよね。例えば、とある部署では有給休暇を取得しづらい雰囲気があるとか、ある部署の上司と部下は人間関係に問題が起こりやすいとか。
そういった組織単位の課題をHR pentestの活用で全て可視化して、一つひとつに対してデータドリブンな施策を講じたいと思います。