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採用面接の議事録の書き方は?フォーマットやAI活用のポイントも解説

採用面接の議事録は、作成が義務付けられているわけではないため、「なんとなくメモを取るだけ」で済ませている企業も少なくありません。しかし、適切に議事録を作成・管理することは、採用の質を高めてトラブルを防ぐ上で非常に重要です。

本記事では、採用面接の議事録の書き方についてまとめました。議事録とメモの違いをはじめ、作成時の注意点、AI活用のポイントも紹介しています。

採用面接の議事録フォーマット例も紹介していますので、ぜひお役立てください。

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採用面接の議事録とは?メモとの違い

採用面接の議事録とは、面接中の会話内容や候補者の回答、面接官の評価コメントなどを記録・整理した公式文書のことです。採用チーム内での情報共有や、選考判断の根拠として活用することを目的としています。

メモとの違いは、共有を前提とした客観的な記録かどうかという点です。メモは個人の記憶補助であり自由形式ですが、議事録は統一フォーマットで誰が読んでも同じ内容を把握できるよう構造的にまとめられています。

複数の面接官が選考に関わる場合や、最終決裁者が面接に同席しない場合でも、議事録があることで公平で一貫した採用判断が可能になります。

採用面接の議事録を作成する4つのメリット

議事録の作成は手間に感じることもありますが、採用活動の質を高める上で多くのメリットがあります。採用面接で議事録を作成することで得られる、4つのメリットについて見ていきましょう。

  • ① 採用チーム内での情報共有がスムーズになる
  • ② 選考の公平性・一貫性を保てる
  • ③ 採用後のトラブル防止・法的根拠になる
  • ④ 採用基準の振り返りと改善に活かせる

①情報共有がスムーズになる

面接に同席できなかった採用担当者や上長も、議事録があれば候補者の回答や印象を正確に把握できます。

口頭での申し送りは情報が抜け落ちたり、伝言ゲームによって内容が変わったりするリスクがあります。議事録をチームで共有することで、全員が同じ情報をもとに選考を進められるため、認識のズレによる判断ミスを防ぐことが可能です。

また、複数のポジションを並行して採用している場合でも、候補者ごとの情報を整理して管理できるため、採用業務全体の効率化にもつながります。

②選考の一貫性を保てる

記憶だけに頼った評価は、面接官の主観や当日の印象に左右されがちです。議事録に候補者ごとの回答内容や評価コメントを記録しておくことで、客観的な基準に基づいた比較検討が可能になります。

特に選考人数が多い場合や、一次面接から最終面接まで数週間にわたる場合は、初期の面接内容を正確に振り返ることが難しくなります。

③採用後のトラブル防止になる

採用・不採用の判断に対して候補者からクレームや問い合わせが入るケースも稀にあります。そのような際、議事録は選考プロセスが適切かつ公正に行われたことを示す根拠資料として機能します。

また、内定後に条件面でのトラブルや労務問題が発生した場合にも、面接時の発言内容や合意事項を記録として残しておくことが有効なリスクヘッジになるでしょう。

④採用基準の振り返りと改善に活かせる

蓄積された議事録は、採用活動全体の振り返りと改善にも役立つのです。入社後に活躍している社員の面接記録を振り返ることで、自社にマッチする人材の特徴や、採用時に重視すべき評価軸を明確化することができます。

また、担当者が変わった場合でも過去の記録を参照できるため、属人化しがちな採用ノウハウを組織全体で継承できます。

採用面接の議事録フォーマット

採用面接の議事録には、後から誰が読んでも選考の経緯を正確に把握できるような項目を盛り込むことが基本です。面接日時や面接官氏名などの基本情報に加え、候補者のプロフィールや各質問に対する回答内容、評価コメントを記載しましょう。

また、次のステップに向けた申し送り事項や、面接官としての総合所見も記録しておくと、選考会議での議論がスムーズになります。

面接日時〇年〇月〇日 〇〇:〇〇〜〇〇:〇〇
面接官名〇〇部 〇〇(役職)
候補者名〇〇 〇〇
応募職種〇〇職
面接フェーズ一次面接 / 二次面接 / 最終面接
職務経歴(候補者の発言内容を記載)
志望動機(候補者の発言内容を記載)
スキル・経験(候補者の発言内容を記載)
候補者からの質問(質問内容と回答を記載)
評価コメント(面接官の所見・印象を記載)
総合評価A:採用推薦 / B:再検討 / C:見送り
特記事項(懸念点・確認事項など)

採用面接における議事録の書き方

議事録の効果を最大限に発揮するためには、正しい書き方を押さえることが重要です。面接前の準備から清書までの流れに沿って、実践的なポイントを解説します。

  • 評価基準と質問項目を面接前に整理しておく
  • 発言内容に主観を加えない
  • キーワードだけメモして面接後に清書する
  • 事実・発言・評価の3つを分けて記載する
  • 曖昧な表現を避けて具体的な言葉で書く

評価基準と質問項目を面接前に整理しておく

議事録を正確に作成するためには、面接前の準備が欠かせません。あらかじめ評価基準や確認すべき質問項目を整理しておくことで、面接中に何を記録すべきかが明確になります。

また、フォーマットに質問項目を事前に記入しておくと、面接中のメモが取りやすくなり、記録漏れの防止にもつながります。準備の有無が議事録の質に直結するため、面接前の段取りを習慣化することが大切です。

発言内容に主観を加えない

議事録には、候補者が実際に発言した内容をそのまま記録することが基本です。「頼りなさそう」「熱意があって良い」といった面接官の主観的な印象は、評価コメント欄に分けて記載しましょう。

発言内容と評価を混在させると、後から読んだ人が事実と意見を区別できなくなります。客観的な記録を残すことが、公平な選考判断の土台になります。

キーワードだけメモして面接後に清書する

面接中に完璧な文章を書こうとすると、候補者の話を聞き逃すリスクがあります。面接中はキーワードや短いフレーズだけをメモし、面接終了後すぐに清書するのが効果的です。

記憶が鮮明なうちに仕上げることで、内容の正確性を保てます。時間が経つほど細かいニュアンスが失われるため、遅くとも当日中に清書することを習慣にしましょう。

事実・発言・評価の3つを分けて記載する

議事録の読みやすさと信頼性を高めるには、「事実(面接の基本情報)」「発言(候補者の回答内容)」「評価(面接官のコメント)」の3つを明確に分けて記載することが重要です。これらが混在した議事録は、後から読んだ第三者が内容を正確に理解しにくくなります。

項目ごとに分けて記録する習慣をつけることで、議事録の品質が安定し、チーム内での共有もスムーズになります。

曖昧な表現を避けて具体的な言葉で書く

「コミュニケーション能力が高い」「積極的な印象」といった抽象的な表現は、人によって解釈が異なるため、議事録には不向きです。「初対面の相手にも自分から話しかけると述べていた」「前職では自ら新規プロジェクトを立ち上げた経験があると話した」など、具体的な発言や事実をもとに記載しましょう。

具体性のある議事録は、選考会議での議論を深める上でも大きな効果を発揮します。

採用面接にAI議事録を活用する際のポイント

近年、面接の音声を自動で文字起こし・要約するAI議事録ツールを採用現場に導入する企業が増えています。AI 議事録ツールの導入により、手書きやタイピングによる記録の手間が大幅に削減され、面接官が候補者との対話に集中できる環境が整います。

一方で、AI活用には押さえておくべきポイントもありますので、詳しく見ていきましょう。

  • 録音の前に候補者の同意を得る
  • AIの出力をそのまま使わず必ず内容を確認する
  • 個人情報の取り扱いとデータ管理に注意する
  • 評価や判断はAIに委ねず人間が行う

録音の前に候補者の同意を得る

AI議事録ツールを使用する際は、面接の音声を録音することへの同意を候補者から事前に得ることが欠かせません。無断で録音を行うと、候補者との信頼関係を損なうだけでなく、法的なトラブルに発展するリスクもあります。

面接開始時に「議事録作成のために録音します」と明示し、同意を口頭または書面で確認する運用を徹底しましょう。候補者が同意しない場合は、録音を行わない選択肢も用意しておくことが大切です。

AIの出力をそのまま使わず必ず内容を確認する

AI議事録ツールは便利である一方、専門用語や固有名詞の誤変換、文脈を無視した要約が生じることがあります。出力された内容をそのまま議事録として使用せず、面接を担当した面接官が必ず内容を読み返し、事実と相違がないか確認することが重要です。

AIはあくまで記録の補助ツールと位置づけ、最終的な議事録の精度は人間が担保するという意識を持ちましょう。

個人情報の取り扱いとデータ管理に注意する

面接の録音データや文字起こしには、候補者の氏名・経歴・個人的な発言など、多くの個人情報が含まれます。これらのデータは個人情報保護法に基づき、適切に管理・保管する必要があります。

使用するAIツールがどのようにデータを保存・処理しているかを事前に確認し、社内のセキュリティポリシーに沿った運用ルールを整備した上で導入するようにしましょう。

評価や判断はAIに委ねず人間が行う

AI議事録ツールの中には、候補者の発言を分析してスコアリングする機能を持つものもあります。しかし、採用の合否判断はあくまで人間が行うことが原則です。

AIの分析結果はあくまで参考情報の一つとして活用し、面接官が直接感じた印象や総合的な判断を最終的な評価に反映させましょう。AIに判断を委ねすぎると、画一的な選考になり、自社に合った人材を見逃すリスクがあります。

採用面接の議事録を作成する際の注意点

議事録の作成にあたって、見落としがちな注意点があります。トラブルを未然に防ぐために、必ず確認しておきましょう。

  • 業務に無関係な情報を書かない
  • 議事録の保管期間を決めておく
  • 閲覧権限を設定し情報漏洩を防ぐ

業務に無関係な情報を書かない

議事録には、採用の選考に直接関係する情報のみを記載することが原則です。候補者の容姿・家族構成・出身地・宗教といった個人的な情報は、選考とは無関係であるだけでなく、記載すること自体が差別につながるリスクがあります。

「業務遂行に必要な能力やスキルを評価するための情報か」という基準を意識し、記載内容を選考に関わる事実と評価に絞るようにしましょう。

議事録の保管期間を決めておく

採用面接の議事録には候補者の個人情報が含まれるため、不要になったデータをいつまでも保管し続けることは個人情報保護の観点から望ましくありません。採用・不採用にかかわらず、保管期間のルールをあらかじめ社内で定めておくことが重要です。

一般的には不採用者の情報は選考終了後6ヶ月〜1年を目安に廃棄するケースが多く、自社のポリシーに合わせて運用ルールを整備しましょう。

閲覧権限を設定し情報漏洩を防ぐ

議事録には候補者の個人情報や評価内容が含まれるため、誰でも自由に閲覧できる状態での管理は適切ではありません。クラウドツールや社内システムで議事録を管理する場合は、採用担当者や関係する面接官のみに閲覧権限を限定する設定を行いましょう。

情報漏洩は候補者の信頼を損なうだけでなく、企業の信用問題にも発展しかねないため、アクセス管理の徹底が不可欠です。

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まとめ

本記事では、採用面接の議事録の書き方やメモとの違い、作成時の注意点、AI活用のポイントも解説しました。

採用面接の議事録は、チームでの情報共有や公平な選考判断、トラブル防止など、採用活動全体の質を支える重要な文書です。基本フォーマットを整え、事実・発言・評価を分けて記録する習慣をつけることで、議事録の精度は大きく向上します。

また、AI議事録ツールを活用する際も、候補者への同意取得やデータ管理など、人間側の適切な運用が不可欠です。本記事で紹介したポイントを参考に、自社の採用活動に合った議事録の運用ルールを整備してみてください。

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この記事を書いた人

AME&Company編集部

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