2026/03/27
人材育成【テンプレ付】メンター制度の面談シートの書き方は?報告書作成の注意点も解説
メンター制度を導入したものの、「面談の内容が毎回バラバラになってしまう」「報告書をうまく活用できていない」と感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。面談シートは適切に設計・運用することで、メンティーの成長を継続的にサポートする強力なツールになります。
本記事では、メンター制度における面談シートの書き方について解説しています。メンター面談シートの役割や項目例、作成時の注意点まで、実務ですぐに使えるテンプレートとあわせてまとめました。
メンター制度の運用に課題を感じている方、メンター面談シートの作成を効率化したい方も、ぜひ本記事をお役立てください。
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メンター制度とは?
メンター制度とは、経験豊富な先輩社員(メンター)が、新入社員や若手社員(メンティー)に対して定期的な面談や助言を通じてサポートする育成制度です。業務スキルの指導にとどまらず、職場への適応やキャリア形成、精神的なフォローまで幅広く支援するため、早期離職の防止や社員のエンゲージメント向上に効果的とされています。
近年は人材定着の課題を抱える企業を中心に導入が広がっており、OJTや研修と組み合わせて活用されるケースも増えています。
メンター制度における面談シートの役割
メンター制度を効果的に運用するためには、面談シートや報告書の活用が欠かせません。口頭だけのやり取りでは記録が残らず、せっかくの面談が形骸化してしまうリスクがあります。
メンター制度における、面談シートが果たす主な役割を見ていきましょう。
- メンター面談を可視化する
- メンティーの成長を継続的に把握する
- メンターとメンティーの認識を一致させる
メンター面談を可視化する
メンター面談シートを活用することで、口頭だけでは流れてしまいがちな面談の内容を記録として残せます。話し合ったテーマや決定事項、次回までのアクションを文字に起こすことで、メンター面談の質が安定し、担当者による対応のばらつきを防ぐことが可能になるのです。
また、記録が蓄積されることで、制度全体の運用状況を客観的に把握しやすくなり、改善にも役立てられます。
メンティーの成長を継続的に把握する
メンター面談シートを毎回記録することで、メンティーの状態や成長を時系列で追うことができます。単発の面談では気づきにくいスキルの変化や悩みの推移も、シートを振り返ることで把握しやすくなります。
メンター自身の関わり方を見直すきっかけにもなるほか、人事担当者が育成状況を確認する際の資料としても活用できるでしょう。
メンターとメンティーの認識を一致させる
メンター面談の後にシートを共有することで、双方が同じ内容を認識したうえで次のステップに進めます。「言った・言わない」のすれ違いを防ぐだけでなく、メンティー自身が目標や課題を文字で確認することで、主体的な行動につながりやすくなります。
認識のズレを早期に解消できるため、信頼関係の構築にも効果的です。
メンター制度の面談シートの項目例
面談シートに盛り込む項目は、多すぎても少なすぎても運用に支障をきたします。実際のメンター面談で活用しやすい標準的な項目を紹介しますので、自社の運用スタイルに合わせてカスタマイズしてみてください。
- ①実施日・面談回数・参加者名
- ②今回のテーマ
- ③メンティーの課題
- ④目標の進捗確認
- ⑤メンターからのフィードバック
- ⑥次回までのアクションプラン
①実施日・面談回数・参加者名
面談を実施した日付、通算何回目の面談かを示す回数、メンターとメンティーそれぞれの氏名を記録します。基本情報として一見シンプルに見えますが、面談の頻度や継続状況を把握するうえで重要な項目です。
回数を記録しておくことで、制度の運用が計画通りに進んでいるかを人事担当者が確認する際にも役立ちます。
②今回のテーマ
その回のメンター面談で話し合う中心的なトピックを事前に記入する項目です。テーマを明確にしておくことで、面談が脱線せず、限られた時間を有効に使えます。
メンティーが事前に記入する形にすると、自分の状況を整理したうえで面談に臨めるため、より深い対話につながります。キャリア・業務スキル・人間関係など、カテゴリを選択式にする方法も効果的でしょう。
③メンティーの課題
メンティーが現在直面している困りごとや悩みを記入する項目です。業務上の問題だけでなく、職場環境への適応や人間関係の悩みなども記入できるよう、自由記述欄として設けるのが一般的です。
課題を言語化することでメンティー自身の思考整理にもつながり、メンターが的確なサポートを行うための重要な情報源となります。
④目標の進捗確認
前回のメンター面談で設定した目標やアクションプランに対して、どの程度達成できたかを振り返る項目です。「達成・一部達成・未達成」などの選択肢と、その理由を記入する自由記述欄を組み合わせると使いやすくなるでしょう。
進捗を定期的に確認することで、目標が形骸化せず、メンティーの成長を継続的にサポートできます。
⑤メンターからのフィードバック
面談を通じてメンターが感じたことや、メンティーへのアドバイス・評価を記入する項目です。具体的な行動や発言に基づいたフィードバックを記録することで、メンティーが後から見返した際にも内容が伝わりやすくなります。
承認や励ましの言葉も積極的に記入することで、メンティーのモチベーション維持にもつながります。
⑥次回までのアクションプラン
メンター面談を経て、メンティーが次回までに取り組む具体的な行動を記入する項目です。「いつまでに・何を・どのように行うか」を明確に記載することで、面談の内容が実際の行動に結びつきやすくなります。
アクションプランはメンターとメンティーが合意したうえで記入することが重要で、無理のない内容に設定することが継続的な成長につながります。
メンター制度の面談シートテンプレート
以下は、本記事で解説した項目をもとに作成したメンター制度の面談シートテンプレートです。「基本情報」「今回のテーマ」「メンティーの課題」「目標の進捗確認」「メンターからのフィードバック」「次回までのアクションプラン」の6項目で構成しており、必要最低限の情報を過不足なく記録できます。
■ メンター面談シート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【基本情報】
実施日: 年 月 日
面談回数: 回目
メンター名:
メンティー名:━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今回のテーマ】
※面談前にメンティーが記入してください
□ キャリア・将来について
□ 業務スキルについて
□ 職場環境・人間関係について
□ その他( )テーマの詳細:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メンティーの課題】
※面談前にメンティーが記入してください
現在困っていること・悩んでいること:━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【目標の進捗確認】
前回設定したアクションプラン:進捗状況:
□ 達成 □ 一部達成 □ 未達成コメント(達成できた理由・できなかった理由):
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メンターからのフィードバック】
※面談後にメンターが記入してください━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【次回までのアクションプラン】
内容:期限: 年 月 日まで
次回面談予定日: 年 月 日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
記入タイミングを面談前・面談後に分けているため、メンターとメンティーそれぞれの役割が明確で、初めて面談シートを導入する企業でもスムーズに運用を始めることができます。自社の方針や制度のルールに則って、カスタマイズしてご活用ください。
メンター制度の面談シートの書き方
メンター制度の面談シートは作成するだけでなく、正しく書くことではじめて効果を発揮します。メンター面談の前・中・後のタイミング別に、シートの書き方とそれぞれのポイントを解説します。
- 面談前:テーマと目標の進捗を事前記入する
- 面談中:事実ベースで簡潔に記録する
- 面談後:24時間以内に内容を共有する
面談前:テーマと目標の進捗を事前記入する
メンター面談の効果を高めるために、メンティーは面談が始まる前にシートの「今回のテーマ」と「目標の進捗確認」欄を記入しておきましょう。事前に自分の状況を言語化することで、面談当日に伝えたいことを整理した状態で臨めます。
メンターも事前にシートを確認しておくことで、限られた面談時間を有効に活用しやすくなります。テーマが明確でない場合は「特になし」とせず、直近の業務で感じた小さな疑問や気になる点を書き出す習慣をつけると、面談の質が自然と上がっていきます。
面談中:事実ベースで簡潔に記録する
面談中はメンティーの発言や具体的なエピソードをもとに、事実ベースで簡潔に記録することが重要です。「なんとなく不安」ではなく「〇〇の業務で△△の場面に困っている」というように、できるだけ具体的な言葉で記入しましょう。
主観的な印象や感情的な表現は後から意味が変わって伝わるリスクがあるため、起きた出来事や話し合った内容を中心に書くことを意識してください。メンター・メンティーのどちらが記録を担当するかを事前に決めておくと、面談がスムーズに進みます。
面談後:24時間以内に内容を共有する
メンター面談の終了後は、記憶が鮮明なうちに内容を整理し、24時間以内にシートをメンティーと共有することが望ましいです。時間が経つほど細かいニュアンスが失われ、アクションプランの認識にズレが生じやすくなります。
共有の際はメンティーにも内容を確認してもらい、認識の相違があれば早めに修正しましょう。また、面談シートは都度保存・蓄積しておくことで、次回面談の準備や人事への報告にもスムーズに活用できます。
メンター制度の面談シートを作成する際の注意点
メンター制度に面談シートを導入する際には、設計や運用面でいくつか注意すべき点があります。シートや報告書が形骸化したり、運用に負担をかけたりしないための注意点を見ていきましょう。
- 項目を詰め込みすぎない
- 記入負担を考慮してシンプルに設計する
- 個人情報の取り扱いに注意する
- 定期的に面談シートの内容を見直す
項目を詰め込みすぎない
面談シートに多くの項目を設けるほど情報が充実するように思えますが、項目が多すぎると記入に時間がかかり、面談そのものの妨げになることがあります。まずは必要最低限の項目に絞り、運用しながら必要に応じて追加していく方針が現実的です。
シートや報告書はあくまで面談をサポートするツールであり、記入すること自体が目的にならないよう注意しましょう。
記入負担を考慮してシンプルに設計する
自由記述欄ばかりのシートは、記入者にとって心理的なハードルが高くなりがちです。選択式や数値評価など、短時間で答えられる形式を取り入れることで、継続的な運用につながりやすくなります。
特にメンティーが記入する項目は、入社間もない時期でも迷わず書けるシンプルな設計を意識することが大切です。
個人情報の取り扱いに注意する
面談シートにはメンティーの悩みやキャリアに関する個人的な情報が含まれるため、適切な管理が必要です。閲覧できる範囲を人事担当者や直属の上長に限定するなど、社内でのアクセス権限を明確に定めましょう。
クラウドツールで管理する場合はセキュリティ設定を確認し、情報漏洩のリスクを防ぐ運用ルールを事前に整備することが重要です。
定期的に面談シートの内容を見直す
一度作成した面談シートをそのまま使い続けると、組織の状況やメンティーのニーズとズレが生じることがあります。半年〜1年に一度を目安に、項目の過不足や記入しづらい箇所がないかをメンター・メンティー双方にヒアリングしながら見直しましょう。
制度の改善を繰り返すことで、シートの精度が上がり、面談の効果も高まっていきます。
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まとめ
本記事では、メンター制度における面談シートの書き方について解説しました。
面談シートはメンター制度の効果を最大化するための土台となるツールです。本記事で紹介したテンプレートをベースに、自社の運用スタイルに合わせてカスタマイズしながら活用してみてください。
まずは小さく始め、定期的に見直しを重ねることが、制度の定着と効果向上につながります。