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エース社員が辞める!優秀な人材の退職理由と影響、引き止め防止策もご紹介

エース社員は高いスキルと周囲からの厚い信頼を持ち、企業の中核を担う存在です。そんなエース社員が突然辞めてしまうと、会社にとって大きな損失となってしまうことも珍しくありません。

本記事では、エース社員が会社を辞めてしまう理由や与える影響、退職の引き止め方法についてまとめました。退職の兆候や未然に防ぐための対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

エース社員の退職で慌ててしまわないように、優秀な人材に長く活躍してもらえる環境を作りましょう。

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エース社員の特徴

規模の大小や業種を問わず、エース社員はどんな会社にも必ず1人はいると言われます。その定義は会社によって様々ですが、主に以下の特徴を持つ人材がエース社員だと言われます。

  • 明確な目標を持って行動できる
  • 物事の本質を見極めて柔軟な対応が可能
  • 時間の使い方が上手い
  • 自己管理能力が高い
  • 自身を客観視できる
  • 失敗を振り返って改善に繋げられる

主にこれらの特徴を持つ人材が社内でエース社員と呼ばれ、会社に大きく貢献しています。さらに、エース社員の存在は他の社員にもポジティブな影響を与え、組織文化の向上にも貢献している傾向もあるのです。

エース社員の退職が会社に与える影響

スキルが高く、周囲からの信頼も厚いエース社員の退職は、会社に大きな影響を与えるものです。特にエース社員は大きな裁量を与えられていたり、イニシアチブを取っていることが多いため、組織の混乱や最悪の場合は崩壊も招いてしまう場合もあります。

エース社員の退職が会社に対してどのような影響を与えるのか、具体的に見ていきましょう。

社内のモチベーションが低下する

エース社員の退職は、組織全体のモチベーションに大きな影響を与えます。会社への貢献度が高いエース社員に対して、憧れや尊敬の眼差しを向けている社員は少なくありません。

目標としていたエース社員が辞めてしまうことによって仕事への意欲が失われ、所属していた部署のみならず社内全体のモチベーションが低下してしまう恐れがあります。

生産性が低下する

効率良く業務をこなしていたエース社員の退職は、組織の生産性にも影響を与えます。エース社員が担当していた業務を引き継いだ社員が、すぐに同じレベルのクオリティを維持するのは難しいものです。

また、生産性が低下することで会社の成長が鈍化するだけでなく、取引先や顧客にも影響を及ぼす可能性も考えられます。エース社員が会社の窓口となるポジションを担当していた場合は、特に注意が必要でしょう。

他の社員への業務負担が増える

エース社員が辞めてしまうと、残された社員が業務をフォローする必要があるため業務負担が増加します。特にエース社員は重要な業務を任されていたり、業務が集中している場合が多いため、通常の引き継ぎよりも大きな負担が発生するものです。

他の社員への業務負担が増えると人手不足によって業務が回らなくなったり、残業や休日出勤が増えるなど他の問題にも発展する恐れがあります。

退職の連鎖が起こる

エース社員1人が辞めてしまうことで、他の社員も続けて離職してしまう退職の連鎖が起こる恐れもあります。過度な業務負担がかかった社員のほか、エース社員をロールモデルとして設定していた社員も退職を考え始めてしまうこともあるでしょう。

退職の連鎖で離職率が上がってしまうと、採用や教育にかかるコストの増加や会社のイメージダウンなど、様々な問題に発展する可能性も考えられるため、特に注意が必要です。

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エース社員の退職でよくある原因・理由

エース社員が辞めてしまう理由は多岐にわたり、中には退職面談などを行っても本音を聞き出せない場合もあるでしょう。エース社員の退職理由は潜在的な組織課題である可能性もあるため、必ず把握しておきたいところです。

エース社員の退職理由として多いものは以下の通りです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • 能力に対する評価や待遇が不満だった
  • 業務にやりがいを感じられなくなった
  • 過度な業務負担がかかっていた
  • 会社の方針と合わなくなった
  • 人間関係に悩んでいた
  • 他社から引き抜きを受けた

能力に対する評価や待遇が不満だった

エース社員が辞めてしまう理由の多くに、能力に対する評価や待遇が不満を持っていたことが挙げられます。

大きな成果を挙げているのにも関わらず昇給や昇格に繋がらなかったり、サービス残業が多いと退職を検討する要因になります。その成果に関わらず、上司に気に入られている社員の方が評価されている場合も、同様に退職理由の1つとなってしまうものです。

エース社員としての実力があれば同業他社でも評価が期待できるため、正当な評価を受けられる会社への転職に乗り出すケースは少なくありません。

業務にやりがいを感じられなくなった

常に明確な目標を持つエース社員にとって、業務へのやりがいを感じられなくなった時も退職理由となります。

優秀な人材ほど成長の機会を探しており、挑戦の場や裁量を与えられないままルーチンワークが続くと、仕事に対するやりがいを失ってしまいます。やりがいを失って物足りない状態のままだと、自身の成長も見込めません。

今までの業務へのやりがいを失ったエース社員は、よりやりがいと成長を感じられる他社へ転職してしまう傾向にあります。

過度な業務負担がかかっていた

優秀な人材には仕事が集中することが多く、過度な業務負担で退職を検討するエース社員も少なくありません。

業務量が多くなり残業や休日出勤が続くと、次第に心身ともに疲弊してワークライフバランスを保てなくなります。そうなるといくら自己管理に気を付けていても、鬱病などの疾病を患ってしまうこともあるでしょう。

評価や待遇が適正であったとしても、極端に仕事量が多く業務負担がかかっている場合は注意が必要です。

会社の方針と合わなくなった

会社の経営方針に納得できなくなったことを、退職理由に上げるエース社員もいます。

エース社員は、自身や会社の将来に対してシビアに考える傾向があるものです。会社の経営方針と自身の将来像にギャップがあると、不安や不満が募って退職を検討してしまいます。

一度会社の経営方針と合わないと感じてしまうと、給与や待遇が良くても退職の意思が強くなる傾向がありますので、注意が必要です。

人間関係に悩んでいた

エース社員と言えど1人の人間であるため、人間関係を理由に退職することは珍しくありません。

優秀な人材であるがゆえに上司から不遇な扱いを受けたり、同僚から嫉妬されてしまうこともあります。いくら仕事が出来ても良好な人間関係を築けない場合は、社内で孤立してしまいます。

他社から引き抜きを受けた

他社からヘッドハンティングやスカウトを受けて、引き抜きで退職するエース社員もいます。

スキルや専門知識に長けた優秀な人材は、その評判が広まって他社からも注目が集まります。取引先や同業他社からより魅力的な条件を提示されれば、転職を選択してしまう可能性は充分に考えられるでしょう。

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エース社員が退職する予兆

会社側や人事側が突然辞めてしまったと感じていても、実は前々から退職の予兆があった可能性もあります。その予兆を事前に察知できていれば、エース社員の退職を未然に防げるかもしれません。

エース社員と呼ばれる優秀な人材に多い、退職の予兆について見ていきましょう。

積極的だった姿勢が消極的になる

以前までは積極的な姿勢で業務に取り組んでいたものの、いつの間にか消極的になった時は退職の予兆かもしれません。

会議で発言をしなくなった、プロジェクトやレクリエーションに参加しなくなったなどは、退職の意思が固まりかけているサインの可能性があります。「もう会社に何も期待していない」と考えている場合があれば、「中途半端に参加して迷惑をかけたくない」と考えているエース社員もいるでしょう。

退職を決めた途端に与えられた仕事だけをこなすようになるケースもありますので、積極性には注意する必要があります。

業務外のコミュニケーションが減る

エース社員の退職の兆候として、業務外のコミュニケーションが減ることも挙げられます。

退職すれば今の職場の人とは関係がなくなるため、一線を引いて関わり合いを持たなくなってしまいます。または退職の意思を悟られないために、あえてコミュニケーションを取らないようにしていることも考えられるでしょう。

雑談が減った、ランチや飲み会に誘っても参加しなくなったなど、業務外のコミュニケーションが少なくなった時は、退職を検討している可能性が高いと考えられます。

会社にいる時間が短くなる

エース社員が会社にいる時間が以前よりも短くなって来た時は、退職の意思が固まりかけている場合があります。

有給休暇の取得頻度が増えている場合は、転職活動に時間を割いている可能性も考えられます。また、以前までは残業をしていたものの、「もう退職するから関係ない」と考えて定時で退社する場合もあるでしょう。

もう手遅れ?エース社員の退職を引き止める際のポイント

もしも辞めて欲しくないエース社員に退職の意思を伝えられた場合、手遅れでなければ引き止められる可能性もあります。エース社員の退職を引き止める際のポイントは以下のとおりです。

  • 退職希望者の声にしっかり耳を傾ける
  • 会社側に改善の意思があることを伝える
  • キャリアビジョンに合わせて条件を見直す

退職希望者の声にしっかり耳を傾ける

エース社員から退職を引き止めるには、まずは話しを聞くことが重要です。退職理由をはじめ、会社に対して抱えている不安や不満、今の会社を辞めてどうするのかなどもしっかり聞きましょう。

重要なのは議論や助言をするのではなく傾聴する姿勢です。エース社員が抱えている悩みや意見を軽視せず、真摯に向き合うことで解決の糸口を探りましょう。

会社側に改善の意思があることを伝える

エース社員が不満や意見がある場合は、会社側に改善の意思があることを明確に伝えることも大切です。要望をしっかり聞いたうえでそれに応える姿勢を示すことで、エース社員の退職を引き止められる可能性が高くなります。

ただし、エース社員が抱える不満や意見を頭ごなしに否定したり、無関心な姿勢を示したりしてしまうと、逆に退職を加速させてしまう恐れがあります。できる限り迅速に対応し、現実的な改善策を提示することが重要です。

キャリアビジョンに合わせて条件を見直す

エース社員の退職を引き止めるには、キャリアビジョンに合わせて条件を見直すことも重要です。

エース社員のキャリアパスを考慮したうえで適切な条件や待遇を提示、成長の機会を設けることで、退職を引き止められる可能性が高くなります。ただ給与のベースをアップするのではなく、一人ひとりのキャリアパスに適した条件を提示するようにしましょう。

エース社員の退職を防止する組織的対策

一度退職の意思が固まってしまうと、引き止められる可能性はぐっと低くなってしまうものです。そのため、優秀な人材の流出を防止するには、組織的対策で会社の離職率を改善することが重要になります。

  • 従業員や退職者の声から組織課題を抽出する
  • 人事評価制度を整備する
  • 会社のビジョンを共有する
  • 離職防止ツールを活用する

これらの組織的対策について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

社員や退職者の声から組織課題を抽出する

従業員や退職者の声に耳を傾けて、退職要因となる組織課題を抽出しましょう。

既存社員には定期的な面談やアンケートを実施、退職者にはイグジットインタビュー(退職面談)を実施して、会社への不安や仕事への満足度に対する意見を集めます。集まった社員の声から会社の弱点となる組織課題を分析し、適切な対策を取ることで離職率の改善が期待できます。

コミュニケーション不足や業務量の過多、不適切な労働条件など、どのような点が組織課題なのかまずは把握しましょう。

人事評価制度を整備する

成果に対する評価が見合っていない、不透明な評価制度は離職率の悪化を招いてしまいますので、整備が必要です。

人事評価制度を見える化し、どのような成果を挙げるとどの程度の評価を得られるのかがわかれば、エース社員は納得して業務に取り組めるようになります。適切な評価制度は離職率の改善とともに、社員のモチベーションを上げる効果も期待できるでしょう。

あいまいな評価基準は不信感を生み出してしまうため、人事評価制度の整備は離職率改善のうえで重要な項目になります。

会社のビジョンを共有する

会社の中長期的なビジョンを社員へ共有することも、離職率改善に有効な手段です。

会社がどのような未来に向かっているのかがわからかったり、経営方針が迷走していると感じられると社員は不安を抱えてしまいます。特にエース社員は将来像をシビアに判断するため、会社のビジョンとその中での社員の役割を明確に伝える必要があります。

経営層との面談の機会やランチの場を設けるなどして、会社と社員のビジョンをすり合わせて、お互いが同じベクトルを向けるようにしましょう。

離職防止ツールを活用する

離職率の改善にはデータの蓄積や分析、施策の実行や効果測定など、時間やコストがかかります。既に社員に業務負担がかかっている場合、離職率を改善するとなるとさらなる負担となってしまいますので、離職防止ツールを活用するのも一手です。

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まとめ

本記事では、エース社員が会社を辞めてしまう理由や与える影響、退職の引き止め方法についてまとめました。退職の兆候や未然に防ぐための対策についても紹介しましたので、きっと役立つはずです。

エース社員は会社の中核を担う重要な存在です。退職を未然に防ぎ、長く働き続けられる環境を整えることで、さらなる企業成長や利益の向上が期待できます。

エース社員が辞めてしまう会社には組織課題が潜んでいる可能性もありますので、要因に合わせた対策や改善策を講じることが大切です。ぜひ本記事を役立てて、優秀な人材の流出を防ぎましょう。

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AME&Company編集部

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