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アルバイト・パートが定着しない原因は?効果的な対策と離職率の計算方法

「アルバイトの定着率が悪い…」「せっかくパートを採用してもすぐに辞めてしまう…」
企業の競争力を高めるにはアルバイト・パートの定着率向上が鍵となります。しかし、定着化が上手くいかずにお困りの方もきっと多いことでしょう。

本記事では、アルバイト・パートが定着しない原因と効果的な対策について解説します。アルバイト・パートの平均離職率や離職率の計算方法も紹介していますので、ぜひお役立てください。

アルバイト・パートの離職要因を把握して、定着率の改善を目指しましょう。

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アルバイト・パートの定着率向上が重要な理由

アルバイト・パートの定着率を向上させることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?企業が定着率改善に取り組むべき重要性について見ていきましょう。

  • 人材確保の安定化
  • 採用コストの削減
  • 顧客満足度の向上

人材確保の安定化

少子高齢化に伴う労働力不足の影響で、フルタイムで働ける人材の確保は年々困難になっています。短時間でも働けるアルバイト・パートの定着率向上を図ることで、企業は不足した人材リソースを補うことができます。

習熟したアルバイト・パートは企業にとって大きな戦力となり、企業成長の促進や組織課題の解決に繋がるでしょう。

採用/教育コストの削減

新しいスタッフを採用するたびに発生するコストは、広告費やトレーニング費用、面接をはじめとした採用にかかる時間など多岐に渡ります。採用したアルバイト・パートがすぐに辞めてしまう状況が続くとこれらのコストが頻繁に発生し、企業の負担が増大してしまいます。

アルバイト・パートの定着率向上は採用コストの削減に繋がるため、企業が積極的に取り組むべき人事課題です。

顧客満足度の向上

勤続年数が長いスタッフは業務に習熟し、サービスの質も向上していくものです。熟練したスタッフが提供する高品質なサービスは顧客満足度の向上につながり、リピーターの増加や口コミによる新規顧客の獲得にも寄与します。

しかし、アルバイト・パートの定着率が悪いとサービスの質の向上が期待できず、顧客満足度を下げてしまう恐れがあります。

アルバイト・パートの離職率/定着率の計算方法

アルバイト・パートの定着化を図るには、まず自社の離職率/定着率を把握することが重要です。それぞれ簡単な計算式に当てはめることで計算することできますので、参考にしてください。

離職率計算エクセルテンプレート

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従業員人数、離職者数などを入力することで年間の離職率を簡易に計算することができます。

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離職率の計算方法

離職率は、一定の期間内でどれだけの従業員が離職したのかを表す指標です。アルバイト・パートの離職率は以下の計算式で求めることができます。

離職率 = 起算日から一定期間内の離職者数 ÷ 起算日時点の従業員数 × 100(%)

例)2023年4月時点のアルバイトが200名で、2024年3月までに10名が離職した場合…

10 ÷ 200 × 100 = 離職率 5%

定着率の計算方法

定着率は、入社した従業員が一定期間後にどれだけ自社で働き続けているかを表す指標です。アルバイト・パートの定着率は以下の計算式で求めることができます。

定着率 = (起算日時点の従業員数 − 一定期間内の離職者数)÷ 起算日時点の従業員数 × 100(%)

例)2023年4月時点のアルバイトが50名で、2024年3月までに5名が離職した場合…

(50 − 5)÷ 50 × 100 = 定着率 90%

アルバイト・パートの平均離職率

厚生労働省の発表によると、令和5年上半期におけるパートタイム労働者の平均離職率は13.5%です。

参考:令和5年上半期雇用動向調査結果の概要

離職率は業種によって大きく異なり、特に飲食業やサービス業は高い離職率を示す傾向があります。業界別の離職率を比較することで自社の状況を把握し、どの程度の離職率が一般的であるかを理解することが重要です。

また、アルバイト・パートは主に学生や主婦、フリーターで構成され、卒業や出産などのライフステージの変化を機に離職するのが一般的です。そのため、企業が離職防止に取り組まなければ人材の流出は加速する一方となってしまう恐れがあります。

アルバイト・パートが定着しない原因

離職理由は様々ですが、ライフステージや家庭環境の変化に関しては仕方のないものです。しかし、以下のような内部要因があると、アルバイト・パートが定着しない環境となってしまいます。

  • 人間関係が悪い
  • 給与や待遇に不満がある
  • 職場環境に問題がある
  • 希望するシフトや勤務時間に応えられない
  • 仕事内容のミスマッチ

それぞれ具体的に見ていきましょう。

人間関係が悪い

職場での人間関係が悪いことは、アルバイト・パートの離職理由として非常に多く挙げられます。上司や同僚との関係がぎくしゃくしている場合、ストレスが溜まり働く意欲が低下します。

定期的なコミュニケーションやチームビルディング活動を通じて、良好な人間関係を築く努力が求められるでしょう。

  • 指導の仕方がわかりづらい
  • 話しかけづらい雰囲気ができている
  • ミスをした時に執拗に責められる
  • イジメやハラスメントが横行している

給与や待遇に不満がある

給与や福利厚生などの待遇が不満であることも、離職の大きな原因となります。特に同業他社と比較して給与が低い場合、給与で生活がまかないきれない場合、労働者はより良い条件を求めて転職を考えます。

アルバイト・パートが満足できる給与水準を維持し、適切な福利厚生を提供することが重要です。

  • 仕事内容と給与が見合わない
  • いつまでも時給が上がらない
  • 交通費が支給されない
  • 食事補助がない

職場環境に問題がある

職場環境が悪いと、アルバイト・パートは長く働き続けることが難しくなります。働きやすい職場環境が整っていると、業務への意欲やモチベーションが高まるものです。

快適で安全な職場環境を提供するためには、定期的な清掃、設備のメンテナンス、安全対策の強化などが必要でしょう。

  • 職場が清潔さに欠ける
  • 安全性が充分でない
  • 設備が古い
  • 備品が不足している

希望するシフトや勤務時間に応えられない

アルバイト・パートは、自分のライフスタイルに合わせた勤務を希望することが一般的です。希望するシフトや勤務時間に応えられないと、不満が蓄積しやすくなります。

柔軟なシフト調整や、労働者の希望に応じた勤務時間の設定を行うことで、定着率を高めることができます。

  • 働きたくてもシフトを入れてもらえない
  • 思うように休みを取得できない
  • 残業を断れない雰囲気がある
  • シフトが直前まで伝えられない

仕事内容のミスマッチ

仕事内容が自分のスキルや興味と合わない場合も、離職の原因となります。採用時に仕事内容や求められるスキルを明確に伝えないと、アルバイト・パートが入社後に「こんなはずではなかった…」と感じることがあります。

採用プロセスにおいて詳細な仕事説明を行い、労働者が自分に合った仕事かどうかを判断できるようにすることが重要です。

  • 本人のスキルが不足している
  • 仕事がきつい
  • 仕事にやりがいを感じられない
  • キャリアやスキルアップが望めない

アルバイト・パートの定着率向上に効果的な対策

アルバイト・パートの定着率を向上させるには、様々な側面からのアプローチが求められます。代表的な施策例を6つご紹介しますので、自社の環境や状況に合わせて参考にしてください。

  • 採用プロセスの見直し
  • 研修制度の整備
  • コミュニケーションの促進
  • 給与や待遇の改善
  • 評価制度の整備
  • 職場環境の改善

採用プロセスの見直し

採用のミスマッチと入社後のギャップを減らすことが、定着率向上の第一歩と言えます。

アルバイト・パートの採用は正社員と比較して短期間で終えることが一般的であるため、仕事への適正の有無や価値観が一致しているかを判断することは困難です。そのため、アルバイト・パートの定着率を向上させるためには、適切な採用プロセスが必要不可欠となります。

定着率向上の取組例
  • 募集要項へ求められるスキルや仕事内容を明確に記載する
  • 面接に現場マネージャーに同席してもらう
  • リファラル採用を導入する

研修制度の整備

アルバイト・パートの定着率を向上させるには、研修や教育を惜しまないことが重要です。

人手不足や多忙を理由に研修を疎かにしてしまうと、アルバイト・パートは不安を抱えてしまいます。研修制度を整備し、しっかりと教育をすることでスキルやサービスの質の向上だけでなく、モチベーションアップにも繋がります。

定着率向上の取組例
  • 基礎知識やスキルを学ぶ初期研修を実施する
  • スキルアップトレーニングやセミナーを定期開催する
  • メンター制度を導入する

コミュニケーションの促進

人間関係が理由で離職するアルバイト・パートが多い職場では、コミュニケーションを促進することも有効です。

イベントやレクリエーションの開催で職場内の風通しを良くすることはもちろん、上に立つ人の意識を改革することも常用です。仕事中の適度な会話や休憩中の雑談など、自然とコミュニケーションが生まれる環境を作りましょう。

定着率向上の取組例
  • 懇親会や季節イベントを開催する
  • 定期的にチームミーティングを開催する
  • マネージャーや上司クラスを対象とした研修を実施する

給与や待遇の改善

同業他社と比較して給与や待遇に改善の余地があれば、水準を見直すことも重要です。既に業界水準の給与を支払っている場合は、福利厚生を充実させることも有効でしょう。

給与や待遇が改善されればアルバイト・パートが安心して働くことができ、長期的に働く意欲が高まります。

定着率向上の取組例
  • 市場調査をしたうえで時給を調整する
  • 覚えることが多い研修中の時給を一般時給より高く設定する
  • 交通費や食事補助といった福利厚生を充実化する

評価制度の整備

公平で透明性の高い評価制度はアルバイト・パートのやる気を引き出し、定着率の向上を図ることができます。

継続的にスタッフのパフォーマンスを評価し、フィードバックすることはスキルアップにも繋がります。インセンティブや昇給といった金銭での還元はもちろんですが、感謝の気持ちを伝えることも重要です。

定着率向上の取組例
  • バイトリーダーなど能力に応じた役職を設ける
  • 現場社員のフィードバックを基にした人事評価制度を導入する
  • 活躍したスタッフを朝礼や終礼で称賛する

職場環境の改善

快適で安全な職場環境を維持することは、定着率向上の基本です。職場環境に不満があると、ストレスの増加や生産性の低下を招いてしまいます。

定着率向上の取組例
  • 4S(整理/整頓/清掃/清潔)活動を徹底する
  • 設備や機器を定期的に点検する
  • 職場内の危険なポイントに注意喚起のステッカーを貼る

まとめ:定着率を改善するにはまず自社の状況を知ることが大切

本記事では、アルバイト・パートが定着しない原因と効果的な対策について解説しました。

アルバイト・パートの離職率を改善し、定着率を向上させるにはまず自社の状況を知ることが大切です。手探りで施策を講じても期待していた効果が得られず、余分なコストや従業員への負担がかかってしまう恐れもあるでyそう

個別面談やアンケート、退職時面談(イグジットインタビュー)などを通じて従業員の本音を集め、離職要因となる組織課題を分析したうえで施策を講じる必要があります。

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この記事を書いた人

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