2024/08/22
人材育成【高い企業に学ぶ】従業員エンゲージメント向上事例5選！施策と課題の具体例集
近年、多くの企業が従業員エンゲージメントの向上に注力しています。しかし、「従業員エンゲージメントを上げるには？」「具体的な施策がわからない…」とお困りの方は多いでしょう。
本記事では、従業員エンゲージメントの向上に成功した企業の事例をご紹介します。従業員エンゲージメントを高めるメリットや施策例についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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従業員エンゲージメントとは？
従業員エンゲージメントとは、従業員が自分の仕事や組織に対して持つ感情的なつながりや意欲のことを指します。
従業員エンゲージメントが高い人材は、自分の役割に強い責任感を感じ、企業の成功に貢献しようと積極的に取り組みます。単なる業務遂行以上に企業のビジョンや価値観に共感し、長期的な視点で組織の成長を支えようとする姿勢が特徴です。
近年、従業員エンゲージメントが注目される背景には、労働市場の変化や企業の競争力向上が求められていることがあります。人手不足が深刻化する中で優秀な人材を引き留めるためには、従業員が企業に対して強い愛着を持ち、長く働き続けたいと思う環境作りが重要です。
従業員エンゲージメント向上に成功した企業の事例
独自の施策で従業員エンゲージメントの向上に成功した、企業の事例を見ていきましょう。
- 事例①：ロート製薬株式会社
- 事例②：株式会社 LIXIL
- 事例③：株式会社 小松製作所
- 事例④：株式会社メルカリ
- 事例⑤：株式会社アトラエ
事例①：ロート製薬株式会社
「個人と企業の共成長を実現するWell-being経営」を掲げるロート製薬株式会社では、企業パーパスと個人パーパスがシンクロする一致点とともに、あえてシンクロしない部分にも注目した取組を行っています。
あえて社外で様々な経験をしてもらうことで、企業が考えていないことを個人が社会に向けて実現してくれれば、後々企業の価値になっていくと考えているためです。
参考：組織と従業員をつなぐ新たな価値観 これからの人事の軸となるEmployee Experience
事例②：株式会社 LIXIL
株式会社 LIXILでは、国内事業の活性化に向けた「変わらないと、LIXIL」の取り組みのもと、働き方改革に力を注ぎ、従業員が働きやすい職場作りに向けて有休取得の推進や育児・介護を支援する制度の拡充を図ってきました。
さらなる成長を遂げるために現状を把握し、従業員の声を反映しながらトップダウンとボトムアップの両面から仕組み作りや職場環境の改善を進めつつ、様々な施策で従業員エンゲージメントの向上に努められています。
事例③：株式会社 小松製作所
株式会社 小松製作所では経営の基本として、企業の成長・発展の中で創業者の精神をべースに先人たちが築き上げてきた企業としての強さ、強さを支える信念、基本的な心構え、それを実行に移す行動様式をまとめた「コマツウェイ」を掲げています。
以前からの取組に加えて、2012年から従業員エンゲージメントのさらなる強化に乗り出しました。
参考：日本の「働く」を考える
事例④：株式会社メルカリ
株式会社メルカリでは個人・組織のポテンシャルを最大化するため、従業員エンゲージメント向上に向けた取組を行っています。
参考：Engagement Surveyをもとに、全員で組織の改善アイデアを出し合うTnS Officeオフサイトを実施しました
事例⑤：株式会社アトラエ
株式会社アトラエでは、社員が誇りを持てる組織と事業の創造にこだわり、顧客や株主にとどまらず、全てのステークホルダーがファンとして応援したくなるような魅力のある企業を目指しています。
参考：日本の「働く」を考える
従業員エンゲージメントを向上させるメリット
従業員エンゲージメントの向上は、企業に多くのメリットをもたらします。具体的には次のようなものが考えられるでしょう。
- 生産性と業績の向上
- 人材の定着化
- 職場の雰囲気が良くなる
- 企業イメージのアップ
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
生産性と業績の向上
従業員エンゲージメントが高い企業では、従業員が自発的に仕事に取り組み、その結果として生産性が向上します。エンゲージメントが高い従業員は、自分の仕事に誇りを持ち、企業の目標達成に貢献しようとする意欲が強いものです。
また、エンゲージメントが高まることで従業員同士の協力が促進され、チーム全体の効率も向上するでしょう。最終的にはこれらが企業全体の業績向上につながり、競争力の強化にも寄与します。
人材の定着化
従業員エンゲージメントが高い職場では、従業員が長く働き続けたいと感じるため離職率が低下します。従業員エンゲージメントの高い人材は、自分の役割や企業に対する満足度が高く、他の企業に転職する動機が低くなります。
さらに、企業側も従業員の意見や要望を積極的に取り入れ、働きやすい環境を提供することで、従業員の定着率をより高めることが可能です。
職場の雰囲気が良くなる
従業員エンゲージメントの向上は、コミュニケーションの活性化に働きかけ、職場の雰囲気を良好にするメリットもあるのです。エンゲージメントが高い従業員は、職場での人間関係を大切にし、積極的にチームメンバーと協力します。
このような環境ではストレスが軽減され、従業員同士の信頼関係が強まるため、働きやすさが向上します。ポジティブな職場環境は、新しいアイデアやイノベーションが生まれやすくなり、企業全体の成長を後押しするでしょう。
企業イメージのアップ
従業員エンゲージメントが高い企業は外部からの評価も高く、企業イメージの向上につながります。エンゲージメントが高い従業員は企業のブランドアンバサダーとして、積極的に良い評判を広めてくれることもあるのです。
企業は優秀な人材を引き寄せる力が強まり、顧客からの信頼も獲得しやすくなります。また、社会的責任を果たしている企業としての評価も高まり、株主や投資家からの支持も得やすくなるでしょう。
離職率計算エクセルテンプレート
従業員人数、離職者数などを入力することで年間の離職率を簡易に計算することができます。
無料ダウンロード従業員エンゲージメント向上のための施策例
従業員エンゲージメントを向上させるには、企業の特性や抱える課題に応じた適切な施策を講じることが重要です。代表的な施策には以下のようなものが考えられますので、ぜひ参考にしてください。
- 社内コミュニケーションの改善
- 多様な働き方の導入
- 成長機会の提供とキャリア開発支援
- 福利厚生の充実と健康サポート
- 報酬と評価制度の見直し
社内コミュニケーションの改善
従業員エンゲージメントを向上させるためには、社内コミュニケーションの改善が不可欠です。
オープンで透明性のあるコミュニケーション環境を整えることで、従業員は自身の意見やアイデアを積極的に発信できるようになります。さらに、定期的なミーティングやフィードバックの機会を設けることで、上司と部下の間の信頼関係が深まり、チーム全体の一体感を高める効果も期待できるでしょう。
その他にも、社内SNSやチャットツールを活用して、リアルタイムでのコミュニケーションを促進することも効果的です。
多様な働き方の導入
多様な働き方を導入することは、従業員エンゲージメントを向上させるための重要な施策です。
リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方を提供することで、従業員は自分のライフスタイルや家族の状況に合わせて仕事を続けやすくなります。これにより、ワークライフバランスが向上し、仕事への満足度が高まります。
また、多様な働き方は異なるバックグラウンドを持つ従業員のニーズに応えることができ、組織全体の多様性と包摂性を強化させるでしょう。
成長機会の提供とキャリア開発支援
従業員が自分の成長を実感できる環境を提供することは、従業員エンゲージメント向上に直結します。
定期的なトレーニングや研修プログラムを実施し、従業員が新しいスキルを習得できる機会を提供することが大切です。また、キャリア開発のためのメンター制度やキャリアパスの明確化を図ることで、従業員は自分の将来に対して希望を持つことができます。
企業が従業員の成長を支援する姿勢を示すことで、人材の企業への信頼感が高まり、従業員エンゲージメントも向上します。
福利厚生の充実化と健康サポート
福利厚生の充実化と健康サポートも、従業員エンゲージメントを高めるために欠かせない施策です。従業員が安心して働ける環境を整えることで、仕事への集中力や意欲が向上します。
例えば、健康診断やメンタルヘルスケアのサポート、育児支援制度などを導入することで、従業員のQOL（生活の質）が向上します。また、フィットネスプログラムやストレス管理のためのワークショップなどを提供することで、従業員の健康意識を高めることができ、企業全体の生産性向上にも寄与します。
報酬と評価制度の見直し
従業員エンゲージメントを向上させるための施策として、報酬と評価制度の見直しも有効です。公平で透明性のある評価制度を導入することで、従業員は自分の努力や成果が正当に評価されていると感じることができます。
また、業績に応じた報酬制度やインセンティブプランを導入することで、従業員のモチベーションを高めることができます。定期的なフィードバックとパフォーマンスレビューを行い、従業員が自己成長を実感できる環境を整えることが重要です。
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まとめ
本記事では、従業員エンゲージメントの向上に成功した企業の事例とともに、メリットや施策例についても解説しました。
従業員エンゲージメントの向上は、企業の成功に欠かせない要素です。積極的に改善に取り組むことで、企業は競争力を強化し、従業員とともに持続的な成長を実現することができるでしょう。
今まで従業員エンゲージメントの向上に向けた施策が思い浮かばなかった方、具体的なアクションに繋げることができなかった方も、ぜひ本記事をお役立てください。
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