2025/03/31
離職対策離職防止に有効な3つのコミュニケーションとは?若手や新入社員の定着を促進

「まさかあの人が辞めるなんて…」といった社員の急な離職に驚くケースは少なくありません。しかし、日頃から綿密にコミュニケーションを取っていれば、早期に離職の兆候を察知して防止できる可能性が高まります。
本記事では、離職防止に有効な3つのコミュニケーションについて解説しています。コミュニケーションを促進させるための施策例、企業の取り組み事例についてもまとめていますので、ぜひお役立てください。
離職防止にコミュニケーションが重要な理由
離職防止において、コミュニケーションは非常に重要な役割を果たします。特に若手や新入社員にとって、職場での円滑な対話は安心感を与え、早期離職のリスクを軽減できるでしょう。
コミュニケーションが不足すると、業務上の疑問や悩みを抱えたままにしてしまい、心理的な負担が増加します。また、上司や同僚との関係が希薄だと、職場への帰属意識も低下しやすくなるため注意が必要です。
一方で、定期的な対話を通じてフィードバックやサポートを提供することで、社員は自らの成長を実感しやすくなります。さらに、キャリアの方向性や業務への不安を共有しやすい環境は、モチベーションの維持にもつながります
信頼関係が構築されることで、社員のエンゲージメントが高まり、組織への定着意識が強まるのです。
離職防止の観点からは、単なる業務上の報告や指示にとどまらず、相互理解を深めるコミュニケーションが求められます。積極的に意見を交わせる風土を作り、社員一人ひとりが安心して働ける環境を整えることが、離職率の低下に直結するのです。
離職防止に有効な3つのコミュニケーションとは?
社員の離職を防止するには、面談だけでなく日々のコミュニケーションを意識して、コンディションを把握しておくことが重要です。具体的にどのようなコミュニケーションを取ることが離職防止に有効なのか、詳しく見ていきましょう。
- 会話
- 討議
- 対話
1.会話
会話は、日常の何気ないコミュニケーションを指します。業務に関する報告や相談だけでなく、雑談を交えた会話は信頼関係の構築に役立ちます。
特に若手や新入社員にとって、気軽に話しかけられる環境は心理的安全性を高める要素となるのです。上司や先輩社員が積極的に声をかけることで、社員は自分の考えや悩みを打ち明けやすくなります。
日常的な会話を通じて相手の価値観や考え方を理解することは、離職防止に繋がる重要な第一歩です。
2.討議
討議は、複数の社員が意見を交わしながら課題解決を目指す場です。若手社員が自らの考えを表現し、他者の意見を聞くことで視野が広がり、成長を促します。
また、討議の場は意見の違いを尊重し、建設的な議論を進める姿勢を醸成します。チーム全体で意思決定に関与できると感じられることで、組織への帰属意識が高まりやすくなるでしょう。
円滑な討議を行うためには、ファシリテーションのスキルを持つリーダーの存在も重要です。
3.対話
対話は、互いの価値観や考えを深く理解し合うためのコミュニケーションです。特に1on1ミーティングなどの場を設け、個々の社員が抱える課題やキャリアの悩みを共有することが効果的でしょう。
対話を通じて上司は社員の本音に耳を傾け、適切なサポートを提供できるほか、自己理解を深めるきっかけにもなります。継続的な対話を重ねることで信頼関係が築かれ、離職防止に繋がるのです。
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無料ダウンロードコミュニケーションの促進で離職防止を図る施策例
離職防止の一環としてコミュニケーションを促進したいと思うものの、具体的にどのような施策を講じるべきか悩む方も多いでしょう。社内のコミュニケーション促進に繋がる代表的な取り組みをご紹介しますので、自社の離職防止にぜひ役立ててください。
- 定期的な1on1ミーティング
- メンター制度の導入
- オープンなフィードバック文化の醸成
- 部門や世代を超えた交流イベントの開催
- 同期社員の交流支援
定期的な1on1ミーティング
定期的な1on1ミーティングは、社員の不安や悩みを早期に把握し、適切なサポートを提供する場として有効です。
上司と部下が1対1で話すことで、業務上の課題だけでなく、キャリアの方向性や職場環境への不満も共有しやすくなります。また、フィードバックや目標設定の見直しを行うことで、社員のモチベーション向上にもつながります。
月に1回程度の実施を目安に、傾聴を重視した対話を心がけることが重要です。
メンター制度の導入
メンター制度は、若手社員が業務やキャリアについて、気軽に相談できる存在を提供する仕組みです。
直属の上司とは異なる立場の先輩社員がメンターとなることで、業務上の悩みやキャリアの不安を率直に話しやすくなります。心理的安全性を確保しつつ、適切なアドバイスを受けることで、社員の自己成長を促します。
定期的な面談やカジュアルなランチミーティングなどを通じて、信頼関係を築くことが効果的です。
オープンなフィードバック文化の醸成
社員が自分の意見を自由に表現できるオープンなフィードバック文化を醸成することは、離職防止に大きく寄与します。
定期的なフィードバックの場を設けることで、社員の成長を促して業務への貢献意識を高めます。特に成果だけでなく、プロセスや挑戦を評価する姿勢を示すことが重要です。
また、上司からの一方的な指摘ではなく、双方向の対話を重視した建設的なフィードバックを行うことで、信頼関係の強化にもつながるでしょう。
部門や世代を超えた交流イベントの開催
部門や世代を超えた交流イベントは、社員同士の横のつながりを強化し、職場への帰属意識を高める効果があります。
部署間の壁を取り払い、異なる立場の社員とコミュニケーションを取ることで、新たな視点やアイデアが生まれやすくなります。社内懇親会やワークショップ、スポーツイベントなど、気軽に参加できる形式が効果的です。
普段関わりの少ない社員同士が交流を深めることで、協力しやすい風土が醸成され、離職防止にもつながります。
同期社員の交流支援
同期社員の交流を支援することは、特に若手や新入社員の定着に有効です。
同じ時期に入社した社員同士は、共通の悩みや経験を共有しやすいため、心理的な支えになります。会社側が定期的に同期会や合同研修、交流イベントを開催することで、仲間意識が醸成され、孤独感の軽減に繋がります。
また、異なる部署の同期と情報交換を行うことで、視野を広げる機会にもなります。
コミュニケーションを改善して離職防止に成功した企業の事例
自社でどのような施策を講じるべきか検討する際、他社の事例を参考にしてみるのも良いでしょう。コミュニケーション促進を取り入れた施策で、離職率を改善した企業の事例をご紹介します。
- 株式会社ホットランド
- 株式会社ビースタイル
- サイボウズ株式会社
株式会社ホットランド
飲食チェーンを展開する、株式会社ホットランドの事例です。同社では、以下の取り組みの推進よって、離職率を約1/5に低下させることに成功しました。
これらの取り組みによって社員の不安や悩みを早期に把握し、適切なサポートを提供することで、離職率の大幅な低下を実現しました。これまで把握できていなかった離職要因も明らかになり、現在もリテンションマネジメントに活かすことができています。
株式会社ビースタイル
総合人材サービスを提供している、株式会社ビースタイルの事例です。同社ではリーマンショックの影響で27%までに達していた離職率を、以下の取り組みを継続することで、3年間で大幅に改善することに成功しました。
これらの取り組みで社員同士の関係性を構築し、働きやすい環境を整備することで、離職率の改善とともに社員のモチベーション向上にも働きかけています。
参考:離職率改善のために実施した(株)ビースタイルのコミュニケーション施策とは?
サイボウズ株式会社
チームワークを重視する企業文化のもと、多様な働き方を推進しているサイボウズ株式会社の事例です。同社では以下の取り組みによって、元々28%あった離職率を4%まで改善することに成功しました。
社員同士の交流を活性化することで信頼関係が深まり、離職率の低下に寄与しています。
参考:離職率28%から4%へ サイボウズはいかにして“共創する組織”をつくり上げたのか
AI×社員の本音で離職率を改善『HR pentest』
HR pentestは、退職者を中心とした従業員の本音から「現場で実際に何が起きているか?」を高い解像度で把握・分析することで、組織課題の解決や離職防止をサポートするツールです。自然言語解析AIに加えて、専任担当者によるサポートも付けることができます。
以下のようなお悩みを抱えている方は、ぜひ一度資料をダウンロードしてみてください。
- 離職要因の分析の仕方がわからない…
- 退職者の本音の聞き出し方がわからない…
- 課題が不明瞭で施策がわからない…
- 給料が原因だと何もできない…

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まとめ
本記事では、離職防止に有効な3つのコミュニケーション、具体的な施策例、企業の取り組み事例について解説しました。
離職防止には、コミュニケーションの活性化が非常に重要で、特に定期的なフィードバック、心理的安全性を高める対話、キャリア支援を含めた対話は、社員の不安を軽減し、企業への信頼感を育むうえで効果的です。
これらのコミュニケーションを促進するためには、1on1ミーティングの導入や社内交流イベントの実施、日常的なコミュニケーションの強化など、具体的な施策を取り入れることが有効です。また、成功事例から学ぶことで、自社に適したアプローチを見つけやすくなります。
社員が安心して働き続けられる環境を整えるためには、経営層から現場リーダーまでが一丸となり、コミュニケーションの質を高める取り組みを継続することが不可欠でしょう。