2025/03/31
人材育成オンボーディング施策の成功事例6選!新卒や中途採用者の定着に有効なプログラム集

企業の成長において、新入社員が早期に定着し、活躍できるかどうかは非常に重要な要素です。そのためには、入社後にスムーズに業務に適応し、企業文化を理解し、組織に馴染むためのオンボーディング施策が欠かせません。
本記事では、オンボーディング施策の成功事例をまとめました。オンボーディングの目的や代表的な効果、成功のポイントについても解説しています。
新卒や中途採用者の定着に課題感をお持ちの方は、ぜひ本記事を役立ててください。
オンボーディングとは?意味や目的について
オンボーディングとは、新しく入社した社員が企業にスムーズに適応できるように支援するプロセスを指します。
特に、新卒や中途採用者が職場に馴染みやすくするために設計されたプログラムが中心で、社員の定着率やモチベーションの向上に寄与するため、企業の成長に不可欠な要素と言えます。
まずはオンボーディングの目的や違いについて、おさらいしておきましょう。
オンボーディングの目的
オンボーディングの目的は、社員が新しい環境に速やかに適応し、業務に必要なスキルや知識を身につけることです。また、社員のエンゲージメントを高め、職場での自信を持たせることも重要な目的です。
オンボーディングを効果的に行うことで、業務の効率性が向上し、社員の早期離職を防ぐことができます。さらに、企業文化やチームの一員としての意識を醸成することも、社員の定着と生産性向上に繋がるでしょう。
オンボーディングとOJTの違い
オンボーディングとOJT(On-the-Job Training)は、どちらも新入社員の成長をサポートする方法ですが、目的や内容に違いがあります。
オンボーディングは、入社初期に企業文化や価値観の理解、仕事の進め方を総合的に学ぶプロセスであり、組織全体に適応するための支援です。一方、OJTは実際の業務を通じて必要なスキルや知識を学ぶ、より実践的なトレーニング方法です。
オンボーディングは広範囲で、OJTは業務中心という点で異なります。
オンボーディング施策の代表的な効果
オンボーディング施策を適切に実施することで、企業はどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。具体的な効果について見ていきましょう。
- 社員の定着率向上
- 業務の生産性と効率の向上
- 企業文化の早期浸透
社員の定着率向上
オンボーディング施策をしっかりと実施することで、社員の定着率が向上します。
新入社員は、入社後に組織や業務に不安を感じることが多いため、オンボーディングを通じて安心感を得ることができます。具体的には、業務に必要なスキルや知識を早期に習得できるほか、企業文化やチームの一員としての役割が明確になることで、仕事に対する自信が高まるためです。
離職のリスクを減らし、長期的に企業に貢献できる人材として定着することが期待されます。
業務の生産性と効率の向上
オンボーディング施策が適切に行われると、業務の生産性や効率が向上します。
新入社員が早期に業務に慣れることができ、スムーズに仕事を進められるようになるため、無駄な時間やコストを削減することが可能です。研修やOJTを通じて業務内容を把握し、必要なツールやプロセスを理解することで、初期のパフォーマンスが高まり、早い段階で組織に貢献できるようになります。
また、社員の不安が減ることで、仕事に対する集中力やモチベーションも向上するでしょう。
企業文化の早期浸透
オンボーディング施策は、企業文化を新入社員に早期に浸透させる重要な役割を果たします。
新しい職場においては、どのような価値観や行動規範が求められるのかを理解することが必要です。オンボーディングを通じて、企業のミッションやビジョン、価値観をしっかりと伝えることで、社員が企業の一員としての自覚を持つことができます。
オンボーディング施策を効果的に実施することで、社員が企業文化に適応しやすくなり、組織全体の一体感や協力関係が強化されるでしょう。
オンボーディング施策の成功事例6選
新卒や中途採用者のオンボーディングに成功している、企業の施策事例を見ていきましょう。
- サイボウズ株式会社
- LAPRAS株式会社
- 株式会社メルカリ
- 株式会社ヤプリ
- 株式会社ビットキー
- トヨタ自動車株式会社
1.サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社では、新卒採用者向けに3カ月、キャリア採用者向けに6カ月のオンボーディングプログラムを実施しています。多様な人材が入社する同社では、明確なコンセプトを設け、多様なスキルセットに対応しています。
また、オンボーディング関連の情報をシステムに集約し、スムーズなオンボーディングを実現。さらに、オンボーディング期間後も、社員が継続的にスキルアップできる環境を整えました。
2.LAPRAS株式会社
LAPRAS株式会社では、リモートワーク環境下で新入社員との信頼関係構築が課題となりました。そこで、「リモートランチ」や「リモート歓迎会」など、コミュニケーションを促進する施策を積極的に展開しています。
また、社内ドキュメントのメンバー紹介を充実させたり、1on1で業務領域の説明時間を設けたりすることで、新入社員が「誰に何を聞けばいいかわからない」という課題を解決しています。
参考:LAPRASの失敗を公開します。リモートオンボーディングの困難と改善について
3.株式会社メルカリ
株式会社メルカリでは、リモート入社の増加に対応するため、新入社員向けに「オンボーディングポータル」を開設しています。このポータルでは、必要な情報を一元化し、いつでもアクセスできるように整理され、各技術領域ごとにKPIを設定し、オンボーディング状況を可視化する仕組みを整えることで、スムーズな立ち上がりを支援しています。
参考:「すべての新入社員に素晴らしいオンボーディング体験を」リモートオンボーディングを成功させる施策 #メルカリの日々
4.株式会社ヤプリ
株式会社ヤプリでは、新入社員向けにオンラインオンボーディングとして、「Yappli BOX」の配布や3ヶ月間のオンライン研修プログラムを実施しています。「Yappli BOX」には、代表からの手紙や社内グッズ、参考書籍などが同封されており、直接会えなくても新入社員が歓迎されていると実感できる工夫がされています。
参考:新入社員が語る!リアルレポート 〜ヤプリへの入社、こんな感じだよ!〜 #おしえてヤプリ
5.株式会社ビットキー
株式会社ビットキーは、サッカー型組織という特徴的な文化を採用し、様々なオンボーディング施策に取り組んでいます。
入社後60日以内に「ファーストゴール」として成果目標を設定し、達成を目指します。また、オンボーディング終了後には「コンイチ」と呼ばれる成果発表を全社員に行い、称賛を集める独自の取り組みを行っているのが特徴的です。
参考:ファーストゴール!オンボーディング制度をご紹介します。
6.トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社では、「トヨタウェイ」と呼ばれる独自の教育プログラムを通じて、新入社員に企業の哲学や生産システムの基礎を教えています。このプログラムは、実践的なトレーニングと定期的な評価を組み合わせ、新入社員が迅速に成果を出せるよう設計されています。
オンボーディング施策を成功へ導くポイント
オンボーディング施策を成功させるには、いくつかのポイントを抑えておくことが大切です。どのような点を意識して施策を講じるべきか、ポイントを抑えておきましょう。
- 明確な目標設定とプログラムの設計
- 多方面からのサポートを仰ぐ
- トレーナーの教育体制を充実化
- 継続的なフォローアップと評価の実施
明確な目標設定とプログラムの設計
オンボーディング施策を成功に導くためには、明確な目標設定と適切なプログラム設計が不可欠です。
新入社員が最初の数ヶ月で達成すべき目標を明確にし、それに基づいた研修内容や進行スケジュールを設定します。例えば、最初の1週間で企業文化の理解、1ヶ月以内に業務の基礎を学ぶなど、段階的な目標を設定することで、社員の進捗を把握しやすくなり、成果を上げやすくなります。
また、プログラムの内容は社員の役職や部門に合わせて柔軟にカスタマイズすることで、より実践的で効果的なオンボーディングを実現できるでしょう。
多方面からのサポートを仰ぐ
オンボーディング施策の成功には、新入社員が多方面からサポートを受けられる環境が重要です。
上司や他部門の同僚、メンターなど複数の視点からサポートを提供することで、社員は安心して新しい環境に適応できます。例えば、定期的な1対1の面談やチームビルディングの機会を設けることで、社員は質問や不安を気軽に相談でき、効果的に解決策を見出すことができるでしょう。
トレーナーの教育体制を充実化
オンボーディングを成功させるためには、新入社員だけでなく、トレーナーの教育体制も充実させることも重要です。
トレーナーが新入社員に適切な指導を行うためには、その指導力やスキルが求められます。したがって、トレーナーに対しても定期的な研修やフィードバックの機会を設け、教育方法を改善し続けることが必要です。
トレーナーが自信を持って指導できるように、企業としての教育方針やトレーニング資料を整備することも効果的です。
継続的なフォローアップと評価の実施
オンボーディング施策は一度で終わるものではなく、継続的なフォローアップと評価が求められます。
初期段階での学びや成長を確認するため、定期的に進捗評価を行い、必要に応じて改善策を講じることが大切です。例えば、最初の3ヶ月、6ヶ月、1年など、複数回のフォローアップ面談を設け、社員の仕事の進捗や課題を把握します。
また、フィードバックを活用して、オンボーディングプログラムをさらに改善していくことで、次回以降の新入社員にもより良いサポートが提供できます。継続的にサポートを提供し、評価を行うことで、オンボーディング施策の効果を最大化することが可能です。
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まとめ
本記事では、オンボーディング施策の成功事例や目的、代表的な効果、成功のポイントについて解説しました。
オンボーディング施策は、新入社員が迅速に業務に適応し、企業の価値観や文化に共感するために非常に重要な役割を果たします。定着率の向上や長期的なキャリア成長が期待でき、企業にとっても持続的な競争力を高める結果につながるでしょう。
オンボーディングの効果を最大限に引き出すためには、各企業がその独自の文化やニーズに合わせた施策を導入することが重要です。