従業員がより長く活躍できる組織体制へ!既存フローで始める本質的なリテンションマネジメント

人事労政部 岩下倫太郎様
日本製鉄株式会社は、製鉄事業を通じて社会に貢献する”総合力世界No1の鉄鋼メーカー”を目指す企業です。
リテンションマネジメントに取り組む中で、退職理由の分析や具体的なアクションフェーズへの移行に課題感を持ってHR pentestの導入を推進された、人事労政部 岩下倫太郎さんにお話を伺いました。
人材確保が難化している現代だからこそ

—— 導入の背景について教えてください。
岩下さん:2020年代初頭をピークに、従業員の離職率が高くなっていたのが元々の大きな問題点でした。そんな中で、離職要因を探るためにアンケートを実施したり退職理由の分析をしていたのですが、なかなか解決策を見出せずもどかしい思いで。
率直に言いますと、近年では離職率自体は改善傾向にあるんです。ただ、人材確保がとても難しくなっている中で、より効果的なリテンションマネジメントに取り組むことで「少しでも退職者を減らしたい」というのが、今の人事部門の中で一番の課題ですね。
—— 今まではどのようにして退職者を分析されていたのですか?
岩下さん:退職時面談の記録を振り返って、退職理由や退職者本人が抱えていた不満などを組み合わせて分析していました。しかし、データにばらつきがあったりして、クリティカルな要因を見つけるのは難しい状況でしたね。
既存のフローを活かした新たな一手
—— 導入の決め手は何でしたか?
岩下さん:HR pentestを知ったきっかけは私の同期からの紹介だったんです。そこから決め手になったのは、退職にフォーカスしてピンポイントで取り組める点ですね。
他のサービスも検討していたんですが、導入にあたって人事システムの大掛かりな改修が必要だったり、そもそもの仕組みづくりの変更が必要なケースが多くて。導入すればきっと良くなると思いつつも、「なぜ変える必要があるのか?」「どのように運用していきたいのか?」を考えると、社内の意思決定もなかなか進まないんですよね。
—— 今までのフローを急に変えるのは大変ですよね。
岩下さん:そうですね。HR pentestなら、既存の退職分析のフローを大きく変えずに導入できるし、効果の検証もしやすい。そういった点で自社にマッチしていると思いましたね。
本質的なリテンションマネジメントを目指して

—— HR pentestの導入で特に期待する効果は何ですか?
岩下さん:今までの退職分析ではぼんやりしていた課題、HR pentestの導入によって解像度が上がって、具体的な施策に繋がることを期待しています。また、各事業所における人事業務の効率化の面でも成果が出ると良いですね。
あと、身内だけで退職と向き合っていると、どうしても気付けない部分がきっとあると思うんです。なので、外部からの視点としてアドバイスをいただけると嬉しいですね。
まずは1年間、対象事業所を絞って既存のフローに馴染むかどうかを観察しつつ、取り組みたいと思っています。